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アメリカザリガニ
オス



巨大なハサミが魅力のアメリカザリガニの♂です。
水の減った用水路のマスの中で、あとは鳥や動物の餌になるだけであろう状態で、
横腹を空気中に上げていました。(周囲には残骸が転がる)
見事にドロだらけなので、
なんとか一回は脱皮させたいところですが、
大型個体の長期飼育は意外と苦戦続きで、
正常な脱皮にお目に掛かった記憶がありません。
(タライ等でのいいかげんな飼い方だった事もありますが)
元気と食欲はあるので、なんとか脱皮した後の
泥の付いていない綺麗な写真を撮りたいものです。
持ち帰っても持て余すのがテナガエビとザリガニ、そしてモクズガニですが、
今回は「脱皮一回」を目標に、やや真剣に飼ってみたいところです。


お約束の威嚇ポーズ。
通常はダラケた姿勢でグダーっとしていますが、
人が近付くとこうなり、なかなか自然な姿を観察しにくい。
スポンジフィルターは彼らのおやつでしかなかった経験があるので、
急遽、底面濾過に切り替えました。
スポンジに生えていたアオミドロは、そうめんをすするかのように
綺麗に食べてもらえましたが。(意外と草食性が強い)
キョーリンのザリガニの餌は溶けが早く、ベアタンクでのロックシュリンプ飼育には
これ以上のものはない有効な餌でしたが、
底面濾過でのザリガニ飼育には、ちょっと向かない気がします。


アメリカザリガニは大きそうな個体に見えても
額角先端から尾節末端までで11cm前後という場合がほとんど。
ハサミまで入れて計測しても17cm前後です。
ほとんどの大型個体でも通常はこのサイズを越えないようですが、
原産国ではハサミを入れないで20cmくらいにはなる個体もありそうです。
この個体は9.5cmしかありませんでした。
通常の大型個体級としてはやや小さめなので、
まだまだ脱皮に期待できそうです。


70年代中頃に、モンスター級の個体を一度だけ捕獲したことがありましたが、
弱体化や絶滅危惧説までささやかれている現在では
そうそう巨大な個体には御目に掛かれそうにありません。
(当時の農業用の薬品などの副作用?だったのかも)
同等かそれ以上の個体の写真だけでも見たいと思いましたが、
「昔、捕ったことがある」という情報がある程度で、
現在、そんな大きな個体というのは確認されていない雰囲気です。
(巨大アメリカザリガニは『まことしやか』の世界のようだ)
その巨大ザリガニは一夜で死亡してしまいましたので、
大型個体になるほど環境の変化に弱かったり、
適応範囲が狭いという予想は立ちます。
田んぼの機械導入のために、極端に乾かしてしまうなどの影響で
大型個体に安定した環境が維持されないのかもしれません。
(止水化した用水路の水質悪化も著しい。メダカの減少も同じ原因とか)
この個体も1回と言わず、2回、3回と脱皮して
大きくなってほしいところです。

 

2007/09/24

 

参照リンク

これはすごい!
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kanahina/amerikazarigani-01.html
アメリカザリガニの爪の大きさにこだわったページ。
爪の長さから体長も推測できます。
※ちなみに我が家の個体は55mmでした。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kanahina/amerikazarigani-tumetai.html
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kanahina/amerikazarigani-wani-kani.html
他にも大きな爪の写真がいっぱいあります。

http://cars.er.usgs.gov/posters/Nonindigenous/Nonindigenous_Crustaceans/nonindigenous_crustaceans.html
アメリカでの生息地図など。

http://www.fao.org/fi/website/FIRetrieveAction.do?dom=species&fid=3454
詳細な説明。最大サイズ。

http://www2.fish-u.ac.jp/LAIZ/topics/zarigani/zari1.html
ウチダザリガニの巨大個体の話。

http://blog.livedoor.jp/shinichi43/archives/53282318.html
巨大ロブスター

http://www.lacrawfish.com/photogallery.html
養殖場。日本の田んぼと良く似た風景。

ザリガニ研究者のホームページ
http://www14.plala.or.jp/usio/index.html

 


 


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