クリスタルレッドシュリンプ(CRS)ギャラリー03
雌雄三態



剣のような第一触角を持った現役バリバリのオスです(参考⇒CRSの雄雌の見分け方)。
産卵前脱皮をしたメスが居る水槽で端から端まで丹念にメスを探し回ります。
脱皮をした♀が居ない場合でも、♂の成体は自分を中心に半径5センチ程度に、
流動的な縄張りとでも云うべきスペースを持ち、
食べるのに忙しい雌達の上を落ちつき無く泳ぎまわっている場合が多いです。
そして目の前に他の♂個体を認識すると、飛び掛かって、しがみ付くような攻撃をします。
ふつうはバックを取られた側の負け。たまにしがみ付き合戦をする場合もありますが、
大きな決闘のような事には発展しません。
大型の雄個体ほど気が荒い傾向が強く、やや長い距離を追いまわす場合もあります。
いつ起こるか分からない♀の脱皮に備え、
ライバルの他の♂は、なるべく排除しておきたい、というところでしょう。
(他の♂の生殖確率を下げ、自分の生殖確率を上げる行動。この結果の積み重ね。)
雄にも雄であることが他の雄に分かる「雄フェロモン」が存在するというのが興味深い。


生まれて初めての産卵を目前にひかえた約2cmのメスです。
この成長段階のメスには腹節側甲の張り出しが無いため、オスとの区別は容易ではありません。
頭胸甲の背中側がやや丸く猫背気味である点と、第一触角の貧弱さが有効です。
肉眼では卵巣も確認できました。
雄は1.5cm前でも性成熟するものがあり、もうしっかり追尾行動に加わります。


一つ上の写真のメスが抱卵した後です。一度の脱皮でここまで変わります。
腹節の幅が見事に大きく広がり、ずいぶんと重たい印象になりました。
抱卵した雌は脱皮をし産卵をして大きくなるたびに、白色部分の面積が小さくなって、
概ね、背中に白線2本残して真っ赤というパターンになっていきます。(参考⇒白線のおはなし
赤味も増し、べったりとした濃い赤がのります。


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