エビ水槽の生き物01


カワコザラガイ
ベストショットに必ず「かぶる」!
繁殖力が強く、小型で潰しにくい為、取り除くのが難しい巻貝です。モノアラガイに近縁な様です。
水換えを多くして貧栄養にし、珪藻類の発生を抑える水質管理にすると、あっさり居なくなる事もあります。
水草に害が出ることはないようですが、あまり多いと稚エビとの餌の競合があるかもしれません。
※雌のカダヤシを20匹程度投入するとよく食べてくれました(⇒エビ飼育にやや有効な混泳魚カダヤシ♀

モノアラガイ
卵を産む前のサイズで取り出します
貝の頂点を上にした場合、開口部が左に来るものはサカマキガイです。繁殖力が強く、水草への害も侮れません。
個体が大きめなのと、揺するだけで基質からコロッと落ちるのとで、比較的取り除くのは簡単です。
大きな個体から地道に毎日2、3個ずつでも取っていけば、いずれ居なくなります。

プラナリアの仲間と思われる生き物
見た目もよろしくない
水槽のガラス面を滑るように這う、白くて、最大4mm〜6mm程度の生物です。
体は柔軟で、伸びたり丸くなったりします。
50倍の顕微鏡で背中側から見たところ、頭部にプラナリア特有の目が確認できました(2004・06・22)
こちらにあるプラナリアにかなり似ています⇒GOOD AQUAhttp://homepage2.nifty.com/solecism/
『ミクロの壷』⇒プラナリア1 プラナリア2
どうも、もともと日本に生息していたプラナリアではなさそうです。
(我が家でも、相当長い御付き合い)

一匹だけ、やたらと大きい個体を発見

流木や水草がガラス面と接する場所やシリコンとの境などに、群がって休んでいる場合が多いです。
底床が敷いてあれば、温床と化します。
最初、あの巨大でネロネロしたプラナリア(ナミウズムシ)の子供なのかと思いましたが、
三角頭ではなく、一向に大きくならず、このままで殖え続けます。

肉食性が強く、魚やエビの死骸に群がります。死骸の裏側に特に多いです。
エビに与えた餌に群がるスピードはエビよりも速いくらいです。
ガラス面に居たカワコザラガイを潰しておいたときに、これを腹一杯食べるのも確認しました。
貝殻とガラスの隙間に入り込んでカワコザラガイの身を襲い、カワコザラガイが剥がれて落ちるのも目撃。
羽化に失敗したと思われる小型のユスリカも奪い合う様に捕食するなど、
かなりな貪欲さと、積極的な攻撃性を持っているようです。
足先やヒゲ先に噛みつくのか、粘液がまとわりつくのか分かりませんが、
エビが痛がって飛び退いたり、足先から取り除くのに苦労している光景を何度か見ました。
今のところエビが殺されることは無いようですが、親エビがこの調子だと、
脱皮直後の稚エビなどは保証の限りではないかもしれません。
あまりエビにとって有り難い存在ではない事は確かなようです。

小動物を狙い定めて捕食するピグミーグラミーのようなタイプの魚を入れたくなりますが、
稚エビも捕食されてしまいますから、繁殖水槽では、その手の魚を使った駆除は出来ません。
スジエビも良い捕食者でしょうが、親エビにも危険なため、同様に不可です。
ベアタンクの場合は小さ目のアルジイーターで一定の効果はあります。

ピグミーグラミー(参考⇒エビの混泳魚)。
駆除に最も有効だったのが近似種のクローキンググラミー

底床内に居るものに関しては、プロホースの吐出し口を指で閉じたり開けたりして水流を操ることによって、
底床の粒を何度も上下に攪拌させるようにすると丸まって分離してきます。
それを一気に吸い出す事を繰り返すと比較的楽に取り除けました。
底床下の水槽底面にくっついているものに関しては、
飽和食塩水(使用したのは天然塩)をピペットでかけると、あまり逃げもせず、あっけなく死にます。
あまりたくさん塩水を入れるのは問題あるので、水換え前や底床掃除の前に行なうと良いかもしれません。
死骸は塩気が薄くなった頃にCRSが喜んで食べてしまいます。
丸くなって、そのまま動かなくなります
濃い塩水は効果覿面!

餌になるようなエビの死骸や動物性の餌などを水槽内に残さないようにすれば繁殖は少数に抑えられそうですが、
ゆっくりツマツマ食べるエビの食風景から考えると、全滅はなかなか難しい問題です。

参考⇒プラナリアとエビ


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