ケンミジンコ
エビ水槽で、しばしば「エビの幼生かも!」と、
飼育者を無駄に感動させている、お騒がせなミジンコの一種。(参照⇒【稚エビの大きさ】)
ガラス面や水草を這いまわり、たまにツンツンツンツンと泳ぎます。
よく卵塊を2つぶら下げているのが見られます。
外の直射日光下では、丸いミジンコも存在しているのですが、
低光量の水槽では、この種類とカイミジンコくらいしか生息できないようです。
生きたエビに害は無さそうですが、死骸や抜け殻は食べます。
抱卵した母エビが絶えず卵を扇いだりする理由の一つには含まれるでしょう。
※卵ごと脱がれてしまった脱皮殻を容器に取っておいたら、
混入したケンミジンコに殻も卵もきれいに食べられ、ケンミジンコがたくさん殖えていました。
クモの巣?
水草の先端同士を結ぶかのように突然発生する蜘蛛の糸のような物体。
見事にピンと張られていると、本当にクモの仕業のように見えます。
しかも粘りがあるようで浮泥がたくさん絡みついています。
似たような物がヌカエビの口から粘液状になって出ている事もありましたが、
エビを取り出した水槽でも発生しますから、それはそれ、これはこれです。
形成過程を見てみたいものです。
※形勢過程を推測
急激な水換えなどで、溜まっていた浮泥や活性汚泥、バクテリア群が濾材内で大量死。
それがエアリフト式フィルターでゆっくりズリズリ出てくる間に粘りを持ち糸状化。
出水口からあちこちにばら撒かれ、水草などに絡みつく。
ピンと張るのは水草が揺れるたびに、たるみが手繰り寄せられる為。
今のところ、こんな感じなのではないかと思っています。
これが発生した状態は、濾過がうまく機能していない場合が多いようで、
エビにとって好ましい状態ではなさそうです。
しかし、朝に発生に気付く事が多いんですよね。
光に対する負の走性を持つ生きたバクテリアの集団?
でも、ライトを点けても消えない・・・この時点ではすでに死んでいる?
藍藻(らんそう)
写真を見ただけで鼻をつまみたくなる、強烈な匂いの持ち主。
植物と云うよりは細菌類に近いとかいう話も。
ほんの少しからでも爆発的に殖え、水草から底砂まで覆い尽くす事があります。
照明時間を短くすると勢力は衰えますが、サイフォンで吸い出すのが手っ取り早いです。
濾過が安定してくると、完全に消えてしまう事が多いです。
「ブラックモーリーが喜んで食べる」という話を聞き、手抜き駆除に早速入れてみましたが、
藍藻だけを避けて、他のコケを食べていました。
しかも当然の如く、一度エサを与えたら、エサだけをねだり、
おなかパンパン、子供ボンボンです。
ブラックモーリー。自分の子供を食べない(生まれた時点で1cmある)くらいですから、
若エビ以上のサイズを食べることはなさそうです。
同居のミナミヌマエビ(1.2cm〜2.0cm)にも興味を示していません。
ただ図体が大きくて活発、食欲旺盛なので、エビにはやや迷惑かも。
2004・05・19 岩
2004・07・25 ケンミジンコ、藍藻追加。クモの巣?更新。
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