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ミナミヌマエビ・ギャラリー09
雌の最終形態



小型水槽一つに、たくさん飼っていた時には、
あまり御目に掛かる事のなかった雌の最終形態ともいえる姿。
45X24X30の水槽にエビ少数のみで飼育していた個体に現われました。
額角先端から尾の末端まで、ちょうど3cmあります。
ミナミヌマエビ・ギャラリー08の小さい写真“ゴールデンバック”と同一個体)
雌はこんな色彩の方向性で成長していきますが、
ここまで到達する者を見る事がなかったのが惜しい気も。

購入した元親11匹は薄茶色を帯びたほぼ透明な個体ばかりでした。
そんな個体からでも、大きくすればこの様な個体も現われるのには驚きました。
背中の節のモコモコが、やや芋虫チックではありますが、
かなり見応えがあるミナミ究極のスタイル。


手前に居るのが、2cmちょっとの雌ミナミ。
今までの通常サイズといった感じの個体です。
個体数が多いと、餌の奪い合い、過剰交接などで、
なかなか大きい個体になれないようです。
魚と混泳させた水槽では、
2cm程度でも黒色ゴールデンバックになりました。
(そんな個体のみが残ったのかも)⇒【
ミナミ黒色個体
今回の主役のこの雌ミナミは、魚との混泳なしで大きく育ちました。


最近になってジェムとピグミーグラミーを一匹ずつ混泳。
そのストレス(?)が影響したのかは分かりませんが、
にわかに体色が濃くなってきました。
スポイト吸い込み型の捕食行動をする魚(エビの死骸をバラして食べないタイプ)は、
一回で口に入る大きさの生き物しか飲み込もうとしませんので、
7、8mm以上になったミナミは、まったく興味を示されません。
数匹の雌を残して、残りの子ミナミを取り出したのですが、
1cm未満から2cmの若ミナミを中心に100匹近く居ました。
この2匹の魚ではミナミの繁殖力はとても抑えられないようです。

ただ、スカーレットジェムは4mm程度の稚エビは、明らかに狙います。
小プラを吸引する時と違って、体をS字に曲げ、
瞬発力を高める姿勢をとります。
しかし、狩りの成功シーンは一度も目撃できていません。
水草びっしりなら、捕食される率は、かなり抑えられていそうですが、
取り出しの時に5mm以下の稚エビがほとんど見られなかったので、
それなりに捕食されている可能性もありそうです。
(たまたま稚エビを放出する雌が居ない時期だったのかもしれませんが)
関連⇒【
エビ飼育に(やや)有効な混泳魚2・スカーレットジェム

脚にもヤブ蚊みたいなシマシマが
上や後ろから見ると、その背中のラインの太さに驚きます。
魚などの天敵に対しては効果がある色彩なのでしょうけれども、
底面がガラスの白い底を、この色で歩き回っていると、目立つ、目立つ。
流木や藻に止まっていれば、藁クズにしか見えない気もしますが、
この状態では「鑑賞価値あり」としか思えません。
3cmというとそれほど大きくはないのですが、
かなりの存在感で、どこに居てもすぐ分かります。
今まで、ミナミヌマエビの魅力を最大限まで味わっていなかったのかも(^^;。

 

2005・07・09 

 

※ここで取り上げている“ミナミ”は、観賞魚店での購入もの(シナヌマエビ類のミックス)です。
⇒【
本当にミナミヌマエビ?


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