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“ミナミヌマエビ”
顎脚、毛束



“ミナミヌマエビ”の顎脚と毛束のようすです。
一番上に写っている脚と、一番下に伸びている脚が、最も前に有る歩行脚(歩くための脚)なのですが、
顎脚(真ん中の短めの脚二本)は、それらとほとんど一緒の形状。
長さも長く、先端には爪が生えていて、まるで一番前の歩行脚と化しています。

餌をつまんで口に持って行く四本の“手”、第一・第二胸脚の先端付近には、
毛束と呼ばれる、長い毛の密生した部分が見えます。
やや扇型に密生し、ロックシュリンプの手に似ています。
先端にブラシ状の短い毛が生えているだけの
レッドビーシュリンプの毛束とはかなりな違いがあり、
毛は長く良く発達していました。
底石の扱いに長けるビーシュリンプには、ここまで長い毛束は邪魔なだけなのかもしれません。
肉食性もやや強いですから、ビーシュリンプは固体の扱いに向いた長さになっているものと思います。
魚の死骸や小さな生物の死骸などを処理するには短いほうが良かったのでしょう。

そういう観点からすると、この“ミナミ”は、小さな生物を履き集めるようなタイプに思えます。
それほど肉食性は強くはないので、付着藻類や付着微生物、水草等に降り積もった浮泥などを集めて
食べているものと思います。

参照⇒「レッドビーシュリンプの顎脚・毛束
参照⇒「
ロックシュリンプの顎脚・毛束※最も毛束が長いヌマエビ。

 

※ここで取り上げている“ミナミ”は、観賞魚店での購入もの(シナヌマエビ類のミックス)の子孫です。
⇒【
本当にミナミヌマエビ?

 

2006/06/30


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