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照明や日光が当たらない為か、単一の餌だけだったからか、
ミナミテナガエビが青白くなってしまいました。(去年はオレンジでした)
36cm水槽に収まっていましたが、両手を広げると水槽の端から端に届いてしまいそうなので、
サカマキガイ駆除を兼ねて60cm水槽での単独暮らしに移行。
生餌に飢えていたのか、片っ端から巻貝を食べ、翌日には殻だらけです。
ミナミテナガエビは巻貝が大好きで、顎でバリバリ砕いてしまいます。
前にも書いたと思いましたが、はがし方も上手い。
貼り付いている貝の後ろ側から頂点を持つように瞬間的にペリッと剥がします。
ヒラテテナガエビも巻貝は大好きですが、こちらは、顎で砕かずに、
貝を大鋏で持って、小鋏で肉をつまむというおもしろい食べ方をしていました。
ヒラテテナガエビはテナガエビなのにツマツマエビですが、
そんな部分でもツマツマしていました。(顎が弱いのかもしれません)
ヒラテテナガエビ。この大きなハサミで持って、貝の中だけ摘んで食べる。
妙に神秘的で美しいですから、このままでも良いのですが、
やや明るい環境と、巻貝効果で、模様が戻るかもしれません。
こちらは溜め池育ちと思われるテナガエビ。
個人的経験では、テナガエビの淡水湖沼型は模様が消え易い印象。
上のミナミテナガと似たような模様の消え方ですが、弧の部分は残っています。
両種の見分けは、例の部品を見れば、一秒で識別出来るので、
模様が無くても困りませんが、
ミナミテナガは大きくなっても模様が濃いイメージだったので、ちょっと驚きです。
ミナミテナガエビの大鋏。
小さなうちには見られない、大きな歯が生えています。
テナガエビに見られるボサボサした毛がなく、スッキリした印象。
こちらはテナガエビの大鋏。
大型のオスでは見分けに有効ですが、
雌や若エビには毛が少ないので、歩脚の指節を見たほうが簡単。
毛に覆われて、歯が目立たない。
ヒラテテナガエビも、大きくなると、突然にハサミの間に歯が生えます。
まるで肉食の哺乳類の牙のようです。
可動指、不動指の湾曲が強くなって、極端に隙間が大きい個体もあります。
本土産テナガエビ3種類は、ハサミを見ても全然違います(大型オスの場合)。
ヒラテテナガエビのハサミは、左右も含めて個性的。
サケ科の肉食魚が牙を剥いているように見えます。
ただ、大きな腕になったなあと喜んでいると、なぜかポロっと落ちていたりします。
再び生えて来たハサミが前のハサミと同じとは限りませんし、脱皮ごとに変化も大きいです。
ミナミテナガエビやテナガエビには、ここに大きな個性は感じません。
2010/10/27 岩
2010/10/28 更新
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