この個体の胸脚基部にも外肢は見当たりません。
ただ、左側一番上に写っている脚には外肢のような物が一本見えます。
他の個体にも、この一本が見えます。
前のほうの歩脚には外肢は全くありません。
こちらも歩脚には外肢はありませんが、
一本ひらひらの細い外肢が見えます。
この写真は、一番後ろの歩脚で卵の世話をしている様子です。
その世話をしている脚の内側に先の外肢が写っています。
世話をする脚を受け入れる為に、腹肢を立てている状態です。
この第一腹肢の外肢が、どうもあの一本の正体のようです。
一番右。腹節の中から、その一本が伸びています。
この一本は、ヌマエビ南部群にもよく目立つ一本です。
◆比較参照◆ ヌマエビ(ヌマエビ南部群=ヌマエビ小卵型)の外肢
“販売名のミゾレヌマエビ”=ヌマエビ南部群=ヌマエビ小卵型。
一番左の歩脚の上にある外肢は、
第一腹肢の外肢で間違いないと思います。
◆おすすめ参照リンク!
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi5.html
ヌマエビ南部群の外肢。
標本にハッキリと見えます。
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi6.html
奄美産のヌマエビ南部群の外肢の写真。
琉球列島付近の南部群は、本土のものとは若干遺伝子的な違いがあるそうですが、
ヌマエビ属の特徴である外肢は鮮明にあります。
第一腹肢の外肢の長さが長いのも写っています。
参照⇒【二種類あるミゾレヌマエビ】
まさか、おなじみのミゾレヌマエビが偽物だったとは。
参照⇒【新しくなったヌマエビ属の分類】
ヌマエビ小卵型、ヌカエビ、ヌマエビ大卵型のスッタモンダ。
参照⇒【ミゾレヌマエビとヌマエビ南部群の見分け方】
見分けるのは簡単です。
参照⇒【ヌカエビの眼上棘】
ヌマエビ属に特有の棘。
参照⇒【ヌカエビの外肢】
ヌマエビ属ヌカエビの外肢は、すぐに見付かります。
2008/02/24 岩
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