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ミゾレヌマエビ(本物)
赤い雌 その二



なぜ赤くなるのかは良く分かりませんが、
たまに気が付くと、この様に赤い場合があります。
大型の個体ではありますが、まだ背中に明色なラインは走っていない個体です。
背中に明色な太いラインが縦走する最大級の個体の写真はこちら↓
参照⇒【ミゾレヌマエビのメスの大型個体の色


額角の下側半分と第一触角柄部がとても赤くなっています。
ワンバウンド模様も赤いです。
最大級の個体では額角は白でしたが、
この個体は上側が透明です。


抱卵している部分に「〜〜〜〜」のような模様が入るのも
ミゾレヌマエビのメスの特徴的な部分です。
ワンバウンド模様と共にミゾレヌマエビを見分けるのに使えます。


・眼から斜め下に涙の流れ落ちたような線と、そこから後方に跳ね上がる「ワンバウンド模様」。
・腹節側面の卵を抱く部分に入る「〜〜〜〜」こんな独特な模様。
・離れ目ではなく、やや前向きの角度で付く眼。
・一般的なヌマエビの中では最も長いと思われるほど突き抜ける額角。
本物を見てしまうと、“商品名のミゾレヌマエビ(正体はヌマエビ南部群)”とは
似ても似つかないエビでした。
混同が継続されている原因は、
「本当のミゾレヌマエビの姿が知られていない」という理由が大きい事が分かります。
この「知られていない」という影響で、
採集された場合に、
メスだと、ミナミヌマエビ(本物)と混同される事が多いようです。
オスだと、スジエビにされてしまうのを良く見掛けます。

特に、熱帯魚飼育を経由してエビの世界に親しんだ人の場合は、
必ず「偽ミゾレの記憶」という洗礼を受けているわけで、
よもや、ミゾレヌマエビが二種類あると思っていないですし、
まさか、自分の採ったエビが本当のミゾレヌマエビだとは思えないわけですね。
これは「はしか」のようなもので、
熱帯魚経由でエビの世界に入ると必ず罹ります。
罹患率100%でしょう。
私も思いっきり罹っていました(^^;

一度気付くと簡単に治りますし、
予防接種をしておけば罹ることはありません。
至る所が伝染源だらけですし、伝染性も高いですから要注意ですが、
予防も治療も簡単です。

 

参照リンク

◆淡水にすむヌマエビ類【水産大学校】
http://www2.fish-u.ac.jp/LAIZ/topics/tansui/tansui1.html
ヌマエビ(小卵型)が商品名の“ミゾレヌマエビ”。
現在はヌマエビ南部群となり、ヌマエビ北部-中部群(ヌカエビ・ヌマエビ大卵型)とは
種レベルの違いである事が分かっています。
本当のミゾレヌマエビは、意外と地味です。
※模様の特徴からすると、ココにあるミナミヌマエビの画像はミゾレヌマエビに思えます。
2007・11・06

◆ミゾレヌマエビの詳しい解説kenken's HP
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/7766/kawaebi/ebisyurui/C.leucosticta.html
こちらも観賞魚業界発信の情報ではないので安心です。

◆ヌマエビ属とヒメヌマエビ属の区別点
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi5.html

◆額角の様子
http://homepage1.nifty.com/gebara/ebizukan/mizorenuma.html

◆雌と額角の様子
http://www.geocities.jp/tansuigyo_ofi_kke/KoukakuMizorenumaebi.html

◆市販のミゾレヌマエビはヌマエビ南部群
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi2.html
商品名“ミゾレヌマエビ”はヌマエビ南部群である事が眼上棘で確認されています。

◆対馬のヌマエビ南部群
http://homepage3.nifty.com/sencyo/ebi/T1zoea.html
こちらも眼上棘で確認済み

◆キャメルシュリンプ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~niwasaki/department/kyamerusyurinnpu.htm
ミゾレヌマエビとして売られるのはヌマエビ南部群(別名キャメルシュリンプ)
<参考画像>の先に正式名称

◆通称の“ミゾレヌマエビ”が多数
http://www.geocities.jp/polo6nhs/AZ/EBI01.html
こういう感じのエビは、ヌマエビ南部群です。
眼上棘があることも確認されているようです。

◆一般的には、こちらが“ミゾレヌマエビ”
http://www2u.biglobe.ne.jp/~niwasaki/mizore2.htm
模様の入り方などの違いも大きく、
本物を一度見れば間違える事はありません。
エビを「買う」という事が、そういう事だと認識されていれば
問題はないのですが・・・・・

 

2007/07/20


ミゾレヌマエビの模様の特徴はこちら⇒【ミゾレヌマエビの模様の特徴2007・11・06追記


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