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ミゾレヌマエビ(本物)の長い額角
上から見た頭部



上から見たミゾレヌマエビの頭部です。
本物ミゾレヌマエビは額角の長さが非常に長いのが目に付きますが、
上から見るとさらに際立って長く見えます。
目も若干前向きに付いており、目の柄の部分も太く、
そして、額角も長い事から、本物のミナミヌマエビと雰囲気が似ています。
このミナミヌマエビについても、ミゾレヌマエビと同様の現象があり、
ショップで売られている“ミナミヌマエビ”は近縁の外国種シナヌマエビを中心とした各亜種であるようで、
本物の日本在来種が売られているという印象を持つ事はまずありません。
日本のミナミヌマエビは(ミナミヌマエビという名前は日本のミナミヌマエビだけを指すはずですが)、
額角が第一触角柄部先端に達するか越えるはずなので、
この本物ミゾレヌマエビと似たような顔付きになると思うのですが、
商品名の“ミナミヌマエビ”に柄部を越えた額角を持つ個体は、
今のところ見た事がありません。
柄部の半分にも達しない長さだったりするので、見分けはすぐに付きます。


特に長さが際立っている個体です。
額角の長さには個体差があるようです。
観賞魚店の商品名の“ミゾレヌマエビ(正体はヌマエビ南部群=旧ヌマエビ小卵型)”には、
ここまで額角が長いものは居ないと思うので
ここだけを見ても、両種の見分けは容易と思います。
別記の「ワンバウンド模様」と、この額角の長さをプラスすれば
見分けが難しいという事は、まずないでしょう。


赤味の強い個体。

ツノナガヌマエビ
http://www.geocities.jp/go_ue/tinnebi/tinebigoten.htm
さすがに、ここまでは長くない。


ミゾレヌマエビ(ヒメヌマエビ属)かヌマエビ南部群(ヌマエビ属)かの識別は、
目の上に眼上棘という一本の棘があるかないかで容易なようです。
このエビには棘がありませんのでヌマエビ属ではなく
ヒメヌマエビ属のミゾレヌマエビです。
参照⇒【ヌカエビ(ヌマエビ属ヌマエビ北部−中部群)の眼上棘

比較写真

ヌマエビ南部群の眼の付き方。
真上から見た場合、ほぼ水平。
(真上から見ないと意味はありません。
後ろや前から見たら角度が付いて見えますので)
この眼の付き方だけでもヒメヌマエビ属のミゾレヌマエビ、
そしてカワリヌマエビ属のミナミヌマエビとの区別が出来ます。
この2種の眼はやや前向きに明確な角度を持って付いています。

比較写真

同じくヌマエビ属のヌマエビ北部-中部群(ヌカエビ)の眼の付き方。
ほぼ180°に開いています。
水平を通り越して、後ろ向きに付いている場合もあるほど。
南部群よりも柄の部分が長く、離れ目傾向が強い。
左右の眼が違う方向を向いている場合も多い。

 

参照リンク

ミゾレヌマエビの詳しい解説kenken's HP
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/7766/kawaebi/ebisyurui/C.leucosticta.html

ヌマエビ属とヒメヌマエビ属の区別点
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi5.html

額角の様子
http://homepage1.nifty.com/gebara/ebizukan/mizorenuma.html

市販のミゾレヌマエビはヌマエビ南部群
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi2.html
商品名“ミゾレヌマエビ”はヌマエビ南部群である事が眼上棘で確認されています。

対馬のヌマエビ南部群
http://homepage3.nifty.com/sencyo/ebi/T1zoea.html
こちらも眼上棘で確認済み

キャメルシュリンプ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~niwasaki/department/kyamerusyurinnpu.htm
ミゾレヌマエビとして売られるのはヌマエビ南部群(別名キャメルシュリンプ)
<参考画像>の先に正式名称

 

2007/05/23


2007/05/28 眼上棘追加
2007/06/22 比較写真追加

ミゾレヌマエビの模様の特徴はこちら⇒【ミゾレヌマエビの模様の特徴2007・11・06追記


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