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ヌカエビ(新)
無照明水槽でも稚エビ化



採集した水系が違うので、とりあえず30cm水槽で無照明で飼育していたヌカエビ。
敵も居ないですし、始終暗いので、どれも完全なくらいに透明になってしまいました。


その透明な個体達が春から初夏にいっせいに抱卵を続けました。
産んでしまっているのは分かっていましたが、ゾエア育成対策はしていませんでした。


甲羅が透明なので、卵の眼まで良く見えます。
ここまで成長しているのを見てしまうと、対策をしなければと思います。


そして、撮影中には全く気がつきませんでしたが、
親エビの前に小さなエビが写っていました。
最初の頃に孵化した幼生が一部稚エビになっていたようです。


無照明ですから、植物プランクトンは居ないでしょうし、
水草も無しですから、それらの遺骸もありません。
親には餌を与えていましたから、その屑や糞を食べて着底までしたようです。
この環境で着底していたのには驚きです。
※ヌカエビは環境を整えても駄目だったりもします。
実はこの後、照明をつけて、肥料を添加し、マツモを入れましたが、その後は、殖えている気配無しでした。
※この写真の親エビには眼上棘が写っています。


シリコンの幅より短いヌカエビの稚エビ。
程よく殖えてくれるあたりが良いのかもしれません。
集団での♀殺しも無いのも飼っていて安心です。


3匹があちこちで遊んでいました。(水草の中にもう少し居るかもしれません)
まだフワフワ泳いでいる事も多いです。
スポンジに着地した瞬間。


1cm程度ですが、もう立派な曲線です。
眼と顔の大きさがアンバランスですが、
ヌカエビそのままのフォルム。

 


ヌカエビは現在ここまで分布が確認されています。(国内移入ではなく在来)
北海道には自然分布は無いようです。
本州の南西部、四国、九州に分布しているのかは、
Paratya compressaやParatya compressa compressaに含まれている為、不明です。

参照⇒【西日本のヌカエビ(旧ヌマエビ大卵型)が見られるページ・リンク集

参照⇒【新ヌマエビ・新ヌカエビ

参照⇒【ヌカエビ】ヌカエビは誤解だらけ

 

2010/08/21


2010/08/22 更新


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