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レッドチェリーシュリンプ
稚エビの目が透けて見える孵化間近の卵



稚エビの目が透けて見えている卵を抱いたレッドチェリーシュリンプの雌。
おかあさんエビの目と比べると途方もなく小さな目です。
卵全体が目と同じくらいの大きさ。


あっちこっちを向いた卵の状態がおもしろかわいい。
このくらいの状態なら恐らく外界は見えていると思います。
ベビーカーに乗せられて移動する赤ちゃんの心境でしょうか。

しかし、母エビには自分の卵は見えないと思います。
体型的に、どう腹節を曲げても、甲羅の中の稚エビと目が合うような事はないでしょう。
卵の成長具合を目で確認するような画像解析能力も持ち合わせていないと思います。
三週間前後、子供の成長具合を一度も見る事なく、抱き続けていると思います。

ところが、孵化する時には、ちゃんと腹肢を大きく動かして、
稚エビの孵化を促し、遠くへ飛ばす行動をとります。
孵化を母エビに知らせるものは何なのか、不思議なところです。

孵った稚エビが腹節の中でピョコピョコと動き回るのが、
くすぐったくて大きく扇ぐだけなのかもしれませんが。
(案外、味気ないものが正解(^^;)


一番後ろの歩脚で卵の世話をするミナミ。
卵が付く腹肢は大変に敏感で、
ソイルを追加した時に出る細かい泡が、
新しいソイルの匂いにつられて乗り込んできた抱卵中のレッドビーの腹肢に、
大量に「バブ」状態でシュワシュワした時、
大慌てで腹肢をこいで、泡を一番後ろの脚で振り払う行動をしていました。
卵に何か悪い虫でも付かれてしまうのではないかと、懸命に振り払う行動です。

卵が孵化する時は、もっとゆったりと同じ位置で大きく漕いでいるので、
孵化する時の何かを感じているのかもしれませんが、
おそらく卵の成長段階など理解できるはずもない母エビに何が届くのか・・・謎です。


関連⇒後ろ足で卵の世話をするレッドビーレッドビーシュリンプの抱卵

2006/06/07


写真追加(2006/07/25)


卵に入っているこの状態では、
赤っぽい稚エビ、白っぽい稚エビ(おそらく雌雄差)という
区別は無いようです。
一律に白濁系。


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