裸眼でもじゅうぶんに大きいので殊更拡大する事もないかと思っていましたが、
こうして見てみると、やはり細かい作りが良く分かります。
前側角部ではないですが、そのやや上(右側の触角のすぐ下)に棘が一本生えていました。
額角に棘は無いようです。
御得意のポーズをしている個体。
この胸脚の細くて長い毛(毛束)は、いつも綺麗にしてあります。
その秘密の一つが、顎脚の先に付いているブラシ。
この顎脚のブラシを使って、自慢の毛束を丹念に梳いて(すいて)いるのを見た事があります。
普段は、毛束を口器で舐め取る時に梳かれますが、
たまには、しっかり手入れをするようです。
二本のブラシの間に毛束を畳んで挟み、しごいていました。
顎脚を地面に付けて、杖の様な体重移動の支えに使えないため、
ロックシュリンプの摂餌行動は不器用な感じになってしまいます。
この辺は、他の小型ヌマエビ類との大きな違い。
他の小型ヌマエビ類の顎脚は、ほとんど歩脚と化していて、頭がガクガクするのをうまく打ち消して、
摂餌行動がスムーズです。
参照⇒「レッドビーシュリンプの顎脚・毛束」※顎脚を支えに使うので、力強いツマツマができる。
参照⇒「“ミナミヌマエビ”の顎脚・毛束」※案外長い“ミナミ”の毛束。
冬じゅう、24.5℃で餌やりは消灯前一回のみで飼育していたら、
脱皮はしても産卵しなくなりました。
設定温度をはるかに越える水温になってくると、俄然食欲が増し、
つられて朝晩二回の給餌にしたら卵巣が再び発達してきました。
あらためて一日二回以上の給餌の必要性を感じました。
「上流の生き物=水温低め」といった感覚は要らなそうです。
やや高めの水温と豊富な餌でOKです。※30℃は超えないほうが良いですが。参照⇒【エビの水温】
2006/06/30 岩
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