ごく普通の“ミナミヌマエビ”の親子写真にしか見えませんでしたが。。。。
この親エビの上に乗っている仔エビの頭胸甲側面の模様、
これはかなり見覚えのある模様です。
こちら【レッドチェリーシュリンプの抱卵】の一番上にある写真のレッドチェリーの胸の模様と同一です。
色素胞の点々が形作る模様と、その隙間とが作る独特の配置が一緒です。
レッドチェリーの若いエビはこの模様パターンをよく示しますが、
今回のこの雑種にも強く出ています。
小さなうちはただの半透明の稚エビでしたが、
大きくなるにつれ、色素の点々の色は赤っぽい事も分かってきました。
なかにはここまで赤い個体も居ます。
黒ビーと赤ビーを混ぜると赤黒いビーシュリンプになりますが、
それと同様に、完全な劣性で表現形が隠れてしまうという事ではなく、
レッドチェリーの要素が少し表れている感じです。
何度かこれらの仔エビ達が抱卵していたのも確認していますが、
その子供達に真っ赤なレッドチェリーが再び出ている形跡は今のところ有りません。
この写真のような個体同士なら、次の世代で赤が出る事は間違いなさそうに思えます。
交雑するまでの過程はこちら⇒【“ミナミヌマエビ”とレッドチェリーシュリンプの交雑実験】
2006・04・23 岩
追記(2006・07・30)
“シナミチェリー”に、ついに赤い稚エビが誕生し始めました。
遠目にも相当に赤く、赤っぽいというレベルではありません。
この時期の本当のレッドチェリーよりも赤味が強いかも、という印象を受けるほど。
無色の稚エビとの比率は、3:1程度だと思います。
無色の稚エビは見えにくいので、もう少し低いかもしれませんが、
あちらこちらに赤い稚エビは留まっていますので
突然変異程度の数値ではないです。確実に出せる比率で出現しています。
赤BEEに黒BEEを交配させると全て赤黒いBEEになり、
赤黒いBEEから赤と黒が分かれて生まれてくるあたりと構造は一緒に思えます。
前側角部に棘のあるレッドチェリーになるのかも。
2006/07/30 追記
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