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湖沼産テナガエビ
オス



自分でも持て余している感が否めないくらいの長い第二胸脚を持った体長8cm前後のオス。
この弧を描く腕の中に脱皮・産卵前後のメスを入れて保護します。
一度だけテレビで見た事がありますが、
繁殖期には、浅い川の白い砂底が、そんなカップルであふれ、社交ダンス会場の様でした。
ロックシュリンプも同じようなガーディングをしますが、
こちらは第三胸脚が伸びたものでの保護。
足が長くなり過ぎると歩きづらいですから、テナガエビほどは発達できないのかも。


自分の体と同じくらいに長い第二胸脚。
より長い腕を持った者が、自分と交尾する雌を独占でき、
脱皮したての柔らかい雌を守る事ができ、
自分の子供をたくさん抱えた雌を甲羅が固まるまで安全に保護する事ができた。
という繰り返しで、選別淘汰されてきた結果でしょうけれども、
普段の生活には随分と不自由さを感じてしまいます。

老成して、体の模様が濃くなったからか、頭胸甲側面の「m」模様がややぼけています。


この個体の手の先。細かい毛がびっしり。
こちら↓を見ると、ミナミテナガエビのハサミには毛が少ないらしいので、
テナガエビと断定しても良さそう。
番匠おさかな館の図鑑

http://www.agri.pref.kanagawa.jp/suisoken/naisui/fishfile/minamite.htm
こちらにも同様の比較写真。

2005/05/11

参照⇒【河川下流域産テナガエビの♂


2006/07/07 横写真追加
2008/06/26 更新


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