底床掃除の注意点

常に抱卵したエビや稚エビを確認できるようになった水槽では、底床をサイフォン式のホースで掃除する場合、
そのゴミと一緒に吸い出した水は、一度バケツに溜めるようにした方が良いです。
その水の中には2・3ミリの稚エビが、ゴミと一緒に吸い出されている場合が多いからです。
白くて透明な生まれたばかりの稚エビは目立たないのと逃げ足が鈍いのとで、
ホースの先をかなり注意して見ていても吸い込まれてしまいます。
さらに、ゴミ溜まりには稚エビの初期飼料となる有機物が多いのか、
あるいは隠れ家的にゴミを利用しているのか、他の場所より稚エビが多い傾向があるので尚更注意です。

バケツに吸い出したゴミ水はゴミが沈殿するまで待ちます。
ゴミが沈殿した頃にはバケツの壁面に稚エビが確認できます。
さらにゴミの上を泳いでいるのも確認できると思います。
これを台所用品で売っている揚げカスを掬い取る道具の極小のもので掬い取り、水槽に戻します。
(台所用品売り場は便利な飼育器具の宝庫です)
目の悪い方にはかなり難儀な作業かもしれません。
私の場合、多い時で20匹近くも吸い込んでいたこともあり、このままバケツで飼おうかと思ったくらいです。
あらかた稚エビを掬い出したと思った頃には稚エビ探しの集中力も無くなっていますので、
作業を中止して、明日また行ないます。
一晩置くことによって、ゴミの中に隠れていた稚エビも姿を現し、かなり残っていた事に驚かされます。
稚エビはバケツの少量の水でも、そう簡単には死にませんから、太陽光線でじっくり探してあげてください。

2002・11・27 


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