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エビに大丈夫だった薬物系製品

「ヌカエビ」で検索すると、薬物の耐性実験で活躍しているヌカエビを多数見かける通り、
エビは殺虫剤や農薬など、薬品・薬物に対してたいへん敏感なので、
薬物系の製品の投入は極力避けて通りたいところです。
しかし、使った方が良い物や、使わなければならなくなる場合も少なからずあるでしょう。
以下、私個人が使ってみた感想などを。

フローラプライド(水草成長促進剤)
規定量を守っていれば大丈夫でしょう。
ヌカエビのゾエア育成の際、珪藻類を発生させるために多目に投入しますが、
問題は出ていません。
ゾエアやケンミジンコにも優しい製品と思います。
(富栄養化し過ぎると問題はありますが...)

シリコーンシーラント セメダイン8000クリア (水槽の水漏れ修理に)
コーキングガンに装填して使うシリコン充填剤。
用途に「飼育水槽」の文字があるので購入。防カビ剤などは入っていないようです。
熱帯魚店にあるチューブ入りのものでは少な過ぎますし、かなり割高。
プライマー(接着力を増すために塗る)を使わずとも、今のところ単品での使用で十分な接着力。
もちろん用法は守って、乾燥・硬化を充分にした後、
念の為、溜め水を2週間してからミナミヌマエビを投入。
ミナミの抱卵・稚エビの生育を確認して、CRSを投入。問題なく繁殖しました。
作業開始から硬化し終わるまでの数日間は、酢酸の匂いが強烈です。
(店頭の真新しい水槽の中の匂いを数100倍にしたような)
※塗り方が悪いと、角の垂直の部分が梯子のような役目を果たして、
登るのに良い足場になってしまい、登頂成功・脱走するものが出易くなるかも。
(10cmを登りきって水槽外に落ちていたCRSを発見)

モンモリロナイト(珪酸塩白土)
ミネラルが豊富なので、CRSの色揚げに効果があるらしい。(実感なし)
園芸用の細かいもの(1cm以下)を60cm水槽に、ふたつまみくらい入れる分には問題無し。
投入当初は興味を示して食べ、糞が見事に白くなりました。
これを見ると、エビのおなかの御掃除に良いという振れ込みは解かる気がします。
が、繊維質もたくさん食べているエビにこの観点が必要なのかどうか。
調子に乗って三掴みくらい入れると連続死がみられました。
他にも原因があるのかもしれませんが、
園芸用の細かいものは多く入れ過ぎると問題あるかも。

※園芸コーナーには、珪酸塩白土と並んでゼオライトの袋も置いてあります。
見た目では区別できない程、良く似た粒です。
モンモリロナイトの成分をメモって、袋の説明書きと比較して買うと間違いが防げると思います。
ゼオライトは水中の成分を逆に吸い取る働きがあるそうなので御注意を。

個人的には不要、というより有害な気がするので、その後使用していません。(追記 2005・09・04)

 

ハイポ、コントラコロラインなどの塩素中和剤
これは規定量を入れている分には問題無いと思われますが、
私個人は、充分に効果がある最小限の量を入れるようにしています。
(規定量でも相当に濃い設定になっていますので)

エビに大丈夫だと云われている薬物系製品(個人的には未使用)

・アクアセイフ(重金属類を無害化するという製品)

 

※ここにあげた製品は、現在のところ、エビに対して大きなダメージを与える事がなかった製品です。
私見のみなので、投入量や使用方法、
周囲の環境、飼育環境などで、エビに害が出る場合もあるかもしれません。
効果に関しても、同様の効果が出る保証はありません。参考程度にお考え下さい。
新たに試して、問題の無い製品や結果がよい物があったら追加していく予定です。

2005/01/18 


2005・09・04 最終更新


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