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ミナミヌマエビとCRSの混泳


ミナミヌマエビとCRS(クリスタルレッド、レッドビーシュリンプ)は、
ウナギと梅干みたいな感じで、なんとなく混泳させるのを躊躇していました。
しかし、去年、CRSが殖え過ぎて入れ場所が無くなってしまった時、
一時間ほどの水合わせをしてミナミ水槽に投入。
ところが、次の日の朝、CRSが全員“立ち往生”という
なんとも恐ろしい光景を見る事になってしまいました。参照⇒エビの死亡02


少数での餌の取り合いでは、気の強いCRSが負けることはありませんが、
やがて「多勢に無勢」状態に追い込まれます。
このCRSが一年間生きているのは、この水槽の中⇒
ミナミヌマエビ・ギャラリー01】。
ここで何度も脱皮して普通に大きくなっていますから、
ミナミに食われてしまう危険は考えなくて良さそう(遭遇頻度は尋常ではないはずですから)。

これが初混泳でしたが、やはりミナミの耐久水質レベルでは、
CRSは生きていけない場合があるのは、概ね間違いなさそうです。
しかし、そのミナミ水槽でも、平気でツマツマしている個体が数匹居ました。
立ち往生していたCRSは全員回収、元の水槽の水で水合わせをすると回復する者多数。
(余談ですが、購入してきたエビを水槽に入れたら寝転んでしまった場合も、
すぐ「死んじゃった」と捨てない方が良いかもしれません。
袋の水を半分コップに取って置いて、寝転んでしまったら戻してあげると生き返るかも。
実際、水槽で息も絶え絶えなエビを外のバケツに放り込んでおいたら、
次の日、元気になってツマツマしていたという話は、たまに聞きます。
横になったエビ=死んだエビではないので、手足が動いていたら一か八かの賭けもありかも)

その普通に生活し始めたCRSも回収するか迷いましたが、
そのままミナミ水槽で暮らさせてみることにしました。
丸一年経ちましたが、CRSは元気そのもの。
半年経過時点では3匹居ましたが、一匹はやや成長が遅く、水草に留まっている事の多い個体でした。
それがいつの間にか居なくなり、現在は大きく育った♀の個体が2匹。
その消えた個体も雌だったのか、いずれも産卵経験は無しです。
ミナミの稚エビは途切れなく見られますし、CRSの卵巣は大きいですので、
ミナミ♂×CRS♀は交雑しないと言えそうです。

これ以外にも混泳は何回かしていますが(水草の移動で稚ミナミが侵入するケースがほとんど)
CRSに合わせて、やや神経を使った水質管理をしない限りは、CRSが減ってしまう傾向が多かったです。
逆にミナミは稚エビが数匹混入した程度でも爆殖。あれよあれよという間にミナミだらけになりました。
稚エビが死なず、成長・成熟が早く、しかも水質悪化や高温にも強いので、差は開く一方です。

●ミナミは水質悪化に耐えるので、CRS側が水質的に混泳不可能な場合はあると思います。
●CRSがミナミヌマエビに食べられてしまうことは無さそう。(種を超えた過剰交接も無いようだ)
●CRSが一腹5匹程度しか残らない場合でも、ミナミは一腹50匹以上、平気で育ってしまう。

 

伝説の波


来た!で、でかい!


こ、これが伝説のナミなのか。うわぁ〜


完全にナミに飲まれていますが、
普通に混ざって餌を食べてます(^^;。
※この二匹が異常に丈夫なのかも・・・・・

2005/06/23


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