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ミナミヌマエビの東限と日本坂トンネル

 

日本の在来種である“本当のミナミヌマエビ”の自然分布の東限は『焼津』とされています。
http://www.lberi.jp/root/jp/05seika/omia/80/bkjhOmia80.htm
その焼津の何が、彼等の北上・江戸入りを拒んでいたのかを考えるのに良いのが、
『日本坂トンネル』周辺の地形です。
“ミナミヌマエビの分布は日本坂トンネル以西”と憶えたほうが楽に記憶できそうです。

http://www10.tok2.com/home/michibeya/road/sekibe/hensen4.html
日本坂トンネル周辺を上から見た図。

http://oldmaproom.aki.gs/m03b_railway/m03b_yaidu/mview_yaidu00.htm
日本坂トンネル周辺の地図。
下方を流れる瀬戸川にはミナミヌマエビ(本物)が生息しているようです。

http://blog.livedoor.jp/kitsune_chan21/archives/51036130.html
黄土色に黒い模様のエビ。
これが東限のミナミヌマエビの姿だと思います。

http://oldmaproom.aki.gs/m03b_railway/m03b_yaidu/yaidu_1.htm
地図と写真。道路のすぐ横は崖。

http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-510/fuukei/4_02_a3.htm
山が海にそのまま突き出ています。

http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-510/fuukei/4_02_a2.htm
この山々が出来てから、南方から入って来たのがミナミヌマエビのようです。

http://kagi.blog14.fc2.com/blog-entry-8.html
トンネルが無ければ、人間の移動も容易ではないですね。
小さな水生生物には無理です。

http://www.flickr.com/photos/26020349@N03/2833297024/
ミナミヌマエビが洪水などで分布拡大できるのは平地のみ。
海に山が突き出ていれば、それ以上は進めません。

http://www.fukuzumi.co.jp/sui_07.html
トンネルの換気塔。エビにはこういう巨大建築は無理。

http://sansinoh.boo.jp/phot/0410hanazawa.html
日本坂峠を登るエビは居ません。

http://hattoris2.sakura.ne.jp/hinihonzaka.htm
日本坂峠。昔からの難路。
この峠を歩いて越えるミナミヌマエビは居なかったという事ですね。
洪水があっても、海に流れるだけで、高い峠は越えられません。

http://www48.tok2.com/home/yamabiko/yamabiko02/mannkannho.html
周辺の峰々。

http://yanagi879.donburako.com/mitinoeki.2008shizuoka5.html
大崩海岸。すごい名前ですね。
別名「東海の親不知」。
ミナミヌマエビは大卵型の淡水繁殖種ですから、
逆に、こういう地形になると、分布が広がらない。
小卵型だと、海に出てさらに東に流れて行けます。

http://www10.tok2.com/home/michibeya/road/sekibe/01.html
大崩海岸。
ミナミヌマエビが通れそうな水気がありません。

http://www.geocities.jp/wxfff590/ookuzure.html
人間も通れない。

 

ミナミヌマエビは、田んぼの用水路を伝わったり、
洪水であふれ出たりで、焼津まで広がったのかもしれません。
しかし、海まで突き出る日本坂峠の部分で分布は止まったと考えられそうです。
『焼津』の意味がよく解かりました。

2008/12/05


 


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