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ヌカエビとシナヌマエビ類 『卵の大きさの違い』

シナヌマエビ類は間違いなく大卵型。ヌカエビは中卵型です。
卵径や体積からすると専門的にはヌカエビも大卵型であり、琵琶湖型のみが中卵型だという話ですが、
浮遊幼生期を持ったり、これだけ大きさが違うことから、中卵型と呼んでおきます。
どちらも純淡水繁殖である事は共通です。
   

 
シナヌマエビ類は、目玉よりも大きな卵を産んでいます。ヌカエビは目玉よりはかなり小さめ。

 
小卵型の種類も含めて、抱卵場所の大きさは似たり寄ったりですから、
卵が大きいと、その分、数が減ります。中卵型は殖えると一気に数が増えます。

 
数えようと思えば数えられそうなのが大卵型のシナヌマエビ類。
数えるには少々数が多い印象のヌカエビ。
ヌカエビが淡水繁殖であることは意外なほど知られておらず、雑誌や書籍でも「小卵型で海水が必要」と誤まって説かれます。

 
眼と同じかそれより大きな卵を産んでいるシナヌマエビ類。
ヌカエビは眼よりも小さな卵をややたくさん産みます。
生息地域によって、卵の大きさや孵化する幼生の成長段階が違う印象です。

参考画像・小卵型ミゾレヌマエビの卵

ちなみに、こちらは小卵型のミゾレヌマエビ(本物)の卵。
目玉の大きさと卵の粒との違いがすごいです。
細かい卵を大量に産みます。(両側回遊種で海水が必要)
ヌカエビはよく小卵型と説かれますが、こうして本当の小卵型と比べると小卵ではないことが分かります。

 

2010/09/09 


2010/09/09 更新


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