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淡水エビの共生・寄生生物

外来カワリヌマエビ属の侵入についての情報には必ずセットになっている共生生物情報。
エビに乗っかって一緒に国内に侵入しますから、複合生物みたいなものですね。
本来の宿主ではなくても、容易に移ってしまう可能性がありますから、
在来の種類に抵抗力がない場合、どういう影響が出るのかは未知数。

エビヤドリツノムシ・・・・
最近の中国・福建省のシナヌマエビ類の調査ではヒルミミズは付いていなかった様。
そこからすると、おそらく、頭に並ぶのはエビヤドリツノムシ。
額角上に、かなり密に並んでいる事が多い印象。先が二股に分かれている。

外来個体群の侵入・分散に伴う淡水エビ類の遺伝子汚染と共生システムの撹乱に関する研究(2008年)
http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/19310150/2008/3/ja(画像なし)
外来個体群の侵入・分散に伴う淡水エビ類の遺伝子汚染と共生システムの攪乱に関する研究(2007年)
http://kaken.nii.ac.jp/en/p/19310150/2007/3/ja(画像なし)

専門機関による確実な写真がWeb上に存在しない感じなので、まだ確定できませんが、
環形動物ではなさそうに思えます。
(とにかく淡水エビ関係は公式画像が無さ過ぎる)


ヒルミミズ類・・・・台湾からも発見。エビヤドリツノムシと同居するらしい。
http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/19310150
台湾島では初発見。(画像なし)

オウミア No.80 琵琶湖研究所ニュース (2004年6月)
http://www.lberi.jp/root/jp/05seika/omia/80/bkjhOmia80.htm
外来シナヌマエビ類に付着するヒルミミズは中国産種の様。(画像なし)

http://seibutsu.biology.kyushu-u.ac.jp/~ecology/esjky_old/katudouhoukoku.htm(画像なし)
宿主に乗った世界的な移植があるようです。


エビヤドリミミズ(新称)・・・・宮古島。サキシマヌマエビに付いていたヒルミミズ類の一種。
http://www.cosmos.ne.jp/~miyako-m/htm/news/040415.htm
http://blog.canpan.info/kani/archive/634(画像なし)
大きめの環形動物。


ツノウズムシ
http://kaken.nii.ac.jp/en/p/19310150/2007/3/ja
ウズムシはプラナリアのことですが、プラナリアの仲間なのか。


ヒルガタワムシ
http://kaken.nii.ac.jp/en/p/19310150/2007/3/ja
ヒルの形をしたワムシでしょうか。


エビヤドリモ・・・・・
http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/19310150
近年の中国・福建省産カワリヌマエビ属にもついている。(画像なし)

これは日本産のよう。
http://normani.hp.infoseek.co.jp/13numaebi.htmあくあっちゃろ
http://normani.gozaru.jp/13numaebi.htm(移転後)
エビヤドリモそのものかは分かりませんが、こんな感じの植物と思われます。
脱皮をしても除去されない。
雌の場合は、抱卵の障害になりそうな感じです。エビには害でしかなさそう。

http://89sky.net/vbb/showthread.php?s=d7667e390c615bb25023bff0e5e1fc71&t=9709
カワリヌマエビ属に付いている様子。


エビノコバン・・・スジエビの胸の横につくワラジムシのような生き物。
これは共生ではなく、吸血しているようです。
スジエビにも外来種問題があって当然で、このエビノコバンにも当然、外来問題は存在していると思います。


卵巣の様に見える寄生虫
http://www.invertebrati.info/articoli_file/palmata.htm
http://www.wirbellose.de/klotz/nektarinen.html
一番恐ろしいのは、この寄生虫。エビから取り出すと、一匹一匹が生物です。
オレンジバックシュリンプ、あるいはピンクバックシュリンプといった名前で売っていたと思いました。
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/56/PA2-605.html(画像なし)
パルマタは“ミナミヌマエビ”としても、日本に侵入している可能性のある種類のようです。

寄生虫入りエビ画像リンク集
http://89sky.net/vbb/showthread.php?s=762b6b16343cd4816b6a75f25c6be8ee&t=8680
http://www.akwaria.pl/krewetki/neocaridina_palmata-en.html
http://www.rejesite.dk/ferskvandsrejer/visart.php?art=32
http://89sky.net/vbb/showthread.php?t=8770
http://89sky.net/vbb/showthread.php?s=d7667e390c615bb25023bff0e5e1fc71&t=12160
http://www.wirbellose.de/arten.cgi?action=show&artNo=094

自然採集の外来種だと、このような外来の共生・寄生生物もエビと一緒に国内に持ち込まれるのが恐ろしいです。
安価で扱いが酷いほど多く付いている事が予想できます。
(きちんと手間を掛けて駆除をされてから輸出される筈がないので)
目には見えない「エビの光り病」の類が持ち込まれる事もありますし、未知なる甲殻病なども恐いです。


●日本在来種?エビヤドリツノムシと思われる生物

以前ヌカエビに付いていたもの。先が分岐しているので環形動物ではなさそう。
日本在来のエビヤドリツノムシではないかと思いますが、詳細不明の生き物。
ほぼ単独で付着していて、ズラッと並ぶ性質はない印象。
滋賀県では準絶滅危惧種。

 たまに曲がったりする。

 

シャクトリムシの様に器用に移動する。かなり早い。
水質の悪化に弱いのか、餌を採れないのか、寿命が短くて、子供が育たないのかは分かりませんが、
水槽内では長く存在できません。
参照⇒【エビヤドリツノムシ?(1)
参照⇒【エビヤドリツノムシ?(2)

 

2010/10/20


2010/10/20 更新


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