ヌカエビ(ヌマエビ北部-中部群)の模様の特徴 「ギャラリー03」
いろいろな個体に、このヌカエビの独特な模様を見てみます。
青い体色に、黄色の卵という個体。
この部分に、ちゃんと模様があります。
色の薄い個体ですが、同じ形の模様があります。
以前レッドビー水槽で、たくさんの子供を育てた雌個体です。
濃いめの模様があります。
相当前に飼っていた個体です。
模様は小さいですが、加減の領域です。
縮小してはいますが、位置自体が変わることはありません。
逆光で見た状態。
台形?鐘型?ベル?の模様と、
それをつまむ?あるいは吊るす?模様がしっかり見えています。
レッドビーと食事中の一匹。ほぼ同形の模様が出ています。
前から見ると、このような感じになります。
目が飛び出している状態と総合して判断するのに有効と思います。
上から見ると、こんな感じです。
ベルをつまんだ手の部分と、ベルの部分が一つになって
山のように見える事も多いかと思います。
しがみ付いていた脱皮前の雌に振り払われても、
まだ上の個体は気が付いていないため、
しばらくこんな状態で居た雄二匹です。
上の個体はコントなどで鼻の下に付ける「付け髭」のような模様にも見えます。
下の個体は、ほぼ上記の模様と同じです。
こちらは精巣や輸精管までもがくっきり見えているオスです。
模様は薄いです。
ちいさなベルとそれをつまむ手が、かすかに確認できます。
ヌカエビ(ヌマエビ北部-中部群)には、その特徴として長い間使われていた
「頭がつるつる」という視点がありました。
この個体には一致しています。
ただ同種の中にもヌマエビ大卵型と呼ばれていた個体群などは
頭の部分に棘があるわけですから、
「頭がつるつるかどうか」という判断では、ヌマエビ北部-中部群は語れない事になります。
DNAを比べて、ようやく決着を見るという以前に
中卵型であった事、目が離れている事、性格の違い、そして模様の違いなど、
もっと総合的な判断で「ふつうに見る」ほうを支持していたら
ヌマエビ大卵型はヌカエビに含まれる事は明らかだったのではないかと思えてなりません。
棘の位置や数を見る事が大勢になってしまって、
本質を損なっていたという状態が宜しくないのは素人目にも明らかです。
(というより、素人であるほど明らか。技法が特化し過ぎでしょう)
「額角至上主義」といった感覚が崩れたことは、
もっとエビ本体を見る事につながると思うので
呪縛を解かれたというのは歓迎すべき事と思います。
(逆に、研究者全員が恐がって、全部のエビをDNAでしか見ない羽目になったら余計マイナスかも)
ほとんど「黒」といっても良いような、雌の最大級の個体。
黒い地色の上に、白い線が入っている様に見えます。
しかし、模様の形に見慣れてくると、
こんな黒い個体の中にも、独特の模様が見えてきます。
ここにあります。
2007/11/24 岩