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見分ける前の、ちょっとした心構え

テナガエビ科・・・わずか4種
ヌマエビ科・・・わずか8種

たった、これだけですし、各種が独特ですから、正しい情報の筏(いかだ)に乗っていられれば簡単です。
しかし、ほんの一歩足を踏み外すと、途方もなく広くて深いドロッドロの底なし沼に落ちてしまいます。
間違った種名が公然と常識になっていたり、
およそ科学とは思えない因習で識別眼を腐らされる泥沼が、ほんの一歩先に普通に穴をあけています。
自虐的で後ろ向きな情報に絡みつかれ、識別を諦めさせられたり、間違えて憶えさせられる人がほとんどです。
それらに一切触れずに、正しく憶えられたら奇跡に近い世界です。
つまり、「聞いちゃダメ、聞いたらおしまい」です。一般・初心者向け雑誌や書物も全く当てになりません。
幸いにも、
見分けお勧めサイトがありますので、実物と見比べて、自力で種類を見分ける事は、ぎりぎり可能です。
この正しい情報の量は、広い泥沼に浮かぶ筏(いかだ)のみといったイメージです。
よほど慎重に進まなければ、落っこちて溺れるのが普通です。

ほとんどホラーですが、確率的に落ちるのが普通です。
ですから、「ドロ沼に落ちてドロドロになるのが普通だ」くらいに思っておく必要があります。
(しかも、自分が泥沼に落ちているのかは、初心者の方には分からないと思います)


ほんの半歩先は泥沼


象徴的なのが、このヌマエビ。
正真正銘「ただのヌマエビ」。ヌマエビ科ヌマエビ属ヌマエビParatya compressa。
しかし、観賞魚店の値札や、エビの飼育書・雑誌のエビ特集などを読んだら「ミゾレヌマエビ」になってしまいます。
ヌマエビの総元締めが、
「ただのヌマエビなんていう種類あるの?」
という扱いになっている、そんな世界です。
そして、本当のミゾレヌマエビは他種に分散されて存在すら知られていないという状況に追いやられています。
もっと踏み込むと、亜種で見分けは困難とされていたヌマエビとヌカエビは、実は別種で、見分けは容易だったりします。
日本の淡水エビの情報に対する感想は、『天井は低いが、床下は奈落』。
本当は、種類が少ないですから、簡単明瞭です。上だけ見てれば簡単なのです。頭に天井がぶつかる程度です。
しかし、とにかく間違った情報や勘違い、気安い誤まりが膨大です。
本来、浅くて綺麗な泉なのに、人為的に、掘り下げられて、腐ったヘドロを溜められている。
印象としてはそんな感じ。
奈落は深いです。(まさに沼エビ。ドロッドロ)


※ペット業界と、一部の科学者(?)が結託して偽情報を流せば、
世間の淡水エビの種類の認識を、簡単にウソに変えられることを意味します。
ヌマエビが「ヌマエビ」と普通に呼ばれる日は、もう来ないのではないかと思います。
そんな世界だと思っておいて正解です。

 

2010/12/11 


2010/12/11 更新


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