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ミナミテナガエビとテナガエビの見分けは簡単

ミナミテナガエビとテナガエビの見分け方は、呆れる簡単さです。
改名するなら、「コツメテナガエビ」、「ツメナガテナガエビ」でしょうか。
「テナガエビ」の中には、そういう種名の2種類が居ると思って見ると、違いがクッキリします。


小爪テナガエビと、爪長テナガエビ。歩脚の先端の爪の長さが随分と違います。


模様も良く似ていますが、爪の太さや長さは全くの別物。


「アシブトテナガエビ」と、「アシボソテナガエビ」でも良いかもしれません。
カラスも、くちばしの太さで、ハシブトガラスとハシボソガラスの見分けが簡単ですが、その程度の難易度。


もし、そんな名前であったなら、この2種類が混同される率は桁違いに低かったかもしれません。


ゾエアが海に下る方が爪が短く遡上が得意。流れのない池や沼に居る方が手脚が長く細く、遡上が苦手。
生態と一緒に考えれば、憶え方は簡単です。


「ツメナガアシボソテナガエビ」と、「フトヅメテナガエビ」。
そんな風に思って比べれば、識別を諦める必要はなくなります。
沼に棲まないヌマエビや、ミゾレ模様がない場合が多いミゾレヌマエビなど、
淡水エビは名が体を表わしていない場合が多いので、
種名と姿の一致が図られ難いことが多い気がします。


m模様が消えている大型個体でも大丈夫。当然、両ハサミを欠落している個体でも簡単・便利。
雌雄も問いませんし、老若も問いません。

ただの「手の長い蝦」と、「南に生息する手の長い蝦」という意味の名前だけでは、
種類の特徴や違いを認識することは無理だと思います。
この2種に関しては、名前の不備で識別箇所がぼやけている為に、種類の違いが認識されていない程度の事です。
分かり易い呼び方を付けて呼んでみると、違いがハッキリした別種に見えるものではないでしょうか。


ちなみに、ヒラテテナガエビ(ヤマトテナガエビ)も小爪。脚太。
生涯「m模様」が出ないので、混同の危険性はありません。


スジエビもスジエビでしかない種類。
淡水の本土産テナガエビ科は、見分けが簡単な4種類だけです。
http://www.lberi.jp/root/jp/31kankou/3112news/omia/06/bkjhOmia6-4-2.htm
(スジエビにはA型・B型がありますし、A型には卵の大きさが最大で7倍あったりしますが(^^;)

 

2010/11/26 


2010/11/27 更新


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