淡水でも育つゾエアを覆う「あきらめムード」
日本産の淡水エビは、大卵型と小卵型の二つのみに分けられがちです。
「中卵型」と言っても良い繁殖形態も存在するのですが、
まるでそんなもの無いかのように扱われている場合が多い。
ゾエアで孵化するため、小卵型の中に一緒に混ぜ込められてしまって、
「育成には海水が必要!繁殖は困難!」と説かれ、
「繁殖は諦めろっ!」とでも言わんばかりのムードに覆われている。
そんな、淡水でもゾエアが育つ「中卵型」のエビの周辺を少し。
幻?の大卵型ヌマエビ Paratya
compressa compressa Large egg type
小卵型よりも大きめの卵を産むヌカエビ
※中卵型(中卵中産型)の定義は詳しく知りませんが、
使い易い&分かり易いので便宜上使用する事にします。
・小卵型(小卵多産型)はゾエアで孵り、海に降って育ち、稚エビになってから淡水に戻る。育成に海水が必要。
・大卵型(大卵少産型)は稚エビとして孵り、親の暮らす足元でそのまま育ちます。
・中卵型はゾエアとして孵りますが、海水を必要とせず、
親の居る環境で浮遊生活を送り、やがて稚エビとなって着底します。
2005/07/01 岩