ヌカエビ・ギャラリー・7(其の二)
(孵化後3週間目&突如青くなった抱卵雌)



苔生した水槽の壁面にとまる稚エビたち。
孵化後三週間で8ミリ程度。
歩脚もしっかりし、尾扇も確認できました。
ほとんどを着底して過ごしていますが、
体の軽さはゾエアと変化が無いといっていいくらいです。
比重が水とほぼ一緒なのではないかといった印象で、
壁面から離れると、水中に定位する時間はかなり長いです。
(ホバリング中も体を水平に保てる様になっています)
浮遊時の姿勢以外に、ゾエア期との暮らしぶりに大きな変化があるようには思えません。


も、もういいです、ママさん!

水面付近のアオミドロにとまる雌の抱卵個体。
成体のみを無照明で飼育中の時は、盛んに餌をついばんでいましたが、
照明を点け、フローラプライドが効いて珪藻だらけになるにつれ、
親エビは一切プレコタブレットを口にしなくなってしまいました。
それでも卵巣の発達・抱卵は益々活発に。
繁殖に弾みがついてしまったようで、爆殖モードに突入。


珪藻が発生した水槽で急速に成長した雌達は、
体色が青い色に変化。(下にぼやっと写っているのがもう一匹)
一度の脱皮で別個体かと思う程の大型化を遂げました。
ヌカエビの雌には、このように段階を飛び越えたように突如大きくなる事がよくあります。

 

今回のヌカエビ繁殖時の水槽データ(継続中の変更点・変化など)2004年9月〜10月

水槽:幅36×奥行2×高26
フィルター:Wブリラントフィルター
照明:PG15W1本24時間照射
底床:なし
水温:無加温 20℃〜26℃
水質:不明(直射日光下に1昼夜から2昼夜汲み置いた水道水を溜めたもの)
生体:ヌカエビ成体3匹(うち雌2匹)、ケンミジンコ多数、小型のプラナリア少々、カワコザラガイ少々、小型のユスリカ幼虫少々
餌 :プレコタブレットの欠片(5x5mmほど、3日に一個程度。自然発生の餌が多く、全く食べずにカビる状態。カビても放置)
水草:なし(ガラス面は茶色の珪藻に覆い尽くされる。水面はアオミドロが半分を占め、気泡を抱き込むほどに繁茂)
肥料:フローラプライド(正常な効果がやや疑問な10年もの)この間0.5ミリリットルを三度追加
水換え:二週に一回1リットル程度
水槽の維持日数:約2ヶ月半

※フローラプライドが効き始めるまで1週間から2週間は掛かる為、
ちょうど抱卵と同時に添加すると、ゾエアの餌不足は緩和されると思います。
親エビが餌に手をつけない状態が、自然発生的な餌の充足がなされた目安になると思います。

 

ヌカエビの詳細は⇒こちら

 

2004/10/10 


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