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ヌカエビとシナヌマエビ類の見分け方 『雄の模様の違い』
外来のシナヌマエビ系の雄は、透明で目立つ模様のない個体が多い印象。
ヌカエビと違って、背中のラインが直線的です。
泳いでいても、背中は真っ直ぐ。
大型化すると、幾分スジ模様が出て来ます。
若い♂。腰の部分のハの字は早めに出現する模様です。
かなり大型の♂。シナヌマエビ類の特徴的な模様。
これは魚の多い水槽で過ごさせた個体の模様。
自然下でも魚が多ければこのような模様になっていると予想されます。
腰の一番盛り上がった部分に見られるハの字。その他、胸の横の模様。
雄はこれ以上の濃さにはならない感じです。
ヌカエビの♂に、このような模様配列は見られません。
ちなみに、シナヌマエビの仲間の雄には、股間にこんな『しゃもじ』状の部分があります。
泳いでいると良く分かります。
ヌカエビにはありません。
♂のヌカエビ。ハの字すらないエビです。
ヌカエビの雄はスジエビとの混同率が高いエビです。
エビは白化した標本の死骸を中心にした研究な為「模様は参考にならない」のですが、
それをいつの間にか、生きたエビにも適用して「模様は見るな」と説かれるほどにまで勘違いが進んでいます。
透明で腰の出っ張ったエビは、必ず「スジエビ」にされてしまうほどに情報の劣化が著しいジャンルです。
ハトを見て、「翼があって黒いからカラス!」と言っているようなものです。
若干、胸の横に♀の模様の片鱗が見えます。参照⇒【ヌカエビの模様】
こちらも、ぎりぎり波裏富士が見えるかも。参照⇒【ヌカエビの模様は波裏富士】
胸の横に、模様が完全にない訳ではないのが分かります。
2010/09/10 岩
2010/09/10 更新
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