CRSの脱皮


「写真は脱皮直前の稚エビ」

ある日水槽を覗くと、一匹のCRSがボルビティスの葉裏に背を下に留まっている。
そして、ふだんは畳んであるはずの腹肢を目一杯広げている。そして、たまにパタパタと苦しいかのように動かす。
これはおかしい。調子悪いのかな?
と、思った直後、背中がふくらみ、中から新しい体が・・・。脱皮が始まったのであった。
後頭部を先端にして出てくるため、まだ抜けないヒゲが顔の前に引っ張られ、
目だけある、つるつる頭の、ムーミンのニョロニョロのような、非常にオマヌケな顔で出てくる。
一連の経過は、基本的にセミやチョウの羽化と変わらない(羽は無いし、7秒前後しかかかりませんが)。
しかし、気のせいかヌカエビやミナミヌマエビよりは時間がかかるような気も。
殻が完全に透明なのに体が赤いため、どこまで抜けているのかが良く分かる。
もう少しで尻尾まで抜けるなと思った瞬間、ピョンと一跳び。
う〜ん、水中ならでは。
セミやチョウが自分の抜け殻にしっかり掴まるのとは大違い。
彼等は落っこちたらアリの餌食だ。
ピョンと跳んだCRSは片手一本で先程の葉にぶらさがった。
しかし、すぐ落下。
5、6cm下の水槽の底で手を擦り、足を擦りして、体液を拭っているようだ。尾も閉じたり開いたり・・・。
やがて、泳いで、また先程の葉裏へ。
抜け殻は先程のピョンをした時に、水底に落ちている。
雌なら大慌てで雄が交接するために寄ってくるのだが、残念ながら雄の脱皮で、そこまでの観察は無しでした。

関連⇒CRSの交尾
参照⇒ロックシュリンプの脱皮〜連続写真
参照⇒ビーシュリンプの脱皮

2002/12/03 


少しずつ体が前にずれているところ。
CRSやミナミヌマエビの脱皮はあれよあれよという間に終わってしまいます。


この、なんとも間抜けな顔が面白い。


ぷはーっ


2004・09・04 写真追加
2005・04・17 写真2枚追加


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