脱皮をする前に珍しい行動をとりました。
温和、臆病、平和主義といわれるロックシュリンプが、
近付いたクローキンググラミーに対して泳いで体当たり。
20cmほど猛スピードで追い回しました。
仲間のロックシュリンプに対しては手足で排除する程度でした。
脱皮する場所と決めたスポンジフィルターを何度となく上り下りし、
無防備になる脱皮に際した念入りな安全確認をします。
足先の爪をスポンジに食い込ませ、体を左右に振ったり、ねじったりして、
フックの効きを確認するような行動をします。
脱皮開始です。
ちなみにロックシュリンプは、脱皮前日に色が赤くなります。
背中が割れて、体がずれてきました。
ヒゲや手足をゆっくり引き抜いていきます。
古い殻の脚の部分にある髪の毛のようなフサフサが鰓(えら)だと思います。
鰓、体毛の一本一本、手のフサフサの一本一本まで残さず全部脱ぎます。
古い殻の脚の部分に、新しい身がどこまで抜けたかが透けて見えます。
エビは胃などの内臓の一部も脱皮するらしいです。
抜け終わった後の脱皮ガラの中に残るふわふわした物がそれみたいです。
手足が逆に曲がって抜けてきます。額角もグンニャリ。
脱皮最中は、いかに体が柔らかいか想像できます。
抜け出た後も、まともに立つことが難しく、右に左にとヨレヨレです。
触角も抜けて無事脱皮終了。このあとピョンと一飛びして、
その勢いで尾を一気に引き抜き、殻から離れます。
CRSの場合、撮影が1枚しか出来ないほど脱皮が早く終わってしまいますが、
ロックシュリンプは大きいだけあってか、余裕で連続写真が撮れました。
気が向いた所で数秒で脱皮してしまうCRSやミナミと違い、数十秒を要します。
脱皮直前に、あれだけ念入りな安全確認をした理由は、ここにあったようです。
2004/05/10 岩
参照⇒【CRSの脱皮】
参照⇒【ビーシュリンプの脱皮】
参照⇒【ロックシュリンプ雌の脱皮】
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