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ヌマエビ南部群
ミゾレヌマエビとして販売されるヌマエビ



聞き慣れない名前かもしれませんが、
旧来から観賞魚店・熱帯魚店などで“ミゾレヌマエビ”の名で売られているエビなので、
知らず知らずのうちに飼っている方も多いはずです。
腰のコブが非常に大きく盛り上がっていて、
このコブがラクダ(camel)を連想させるからなのか、キャメルシュリンプとも呼ばれる様です。
アクアショップでまず見る機会はない「本当のミゾレヌマエビ」の写真はこちら⇒【エビ・ギャラリー
“ミゾレヌマエビ”は「買ったらヌマエビ南部群」です。
混ざりとして販売されている以外では本物は見た事がありません。

アクア業界では、エビに関しての販売名は極めてイイカゲンですが、
このエビについては、もう相当古くから“ミゾレヌマエビ”という商品名での販売が続いています。
専門的な文献などで勉強しない限りは、本当の名前は学べないのではないかというくらいで、
アクア系雑誌やアクア系サイトなどの普通の情報の中だけで過ごすと
100%“ミゾレヌマエビ”と憶えてしまうでしょう。(私もその一人)

ヌマエビ(南部群)として販売
http://www2u.biglobe.ne.jp/~niwasaki/department/kyamerusyurinnpu.htmエビのデパート
最下段の
<参考画像>の先に正式名称が・・・

本物のミゾレヌマエビ
http://www.h2.dion.ne.jp/~karo/new_page_18.htm琉球淡水エビ
本物のミゾレヌマエビには「みぞれ」らしい模様があまり顕著に見られず地味。
商品名の“ミゾレヌマエビ”に名前を取られてしまっているのも不思議ではないかも。


♂と思われる個体。このヌマエビ南部群は頭胸甲の短さに比べ、
腹節部分の長さが異様に長く、スタイル抜群!
頭胸甲の側面の下側に赤褐色の破線模様が入っているのも特徴的。
触角も赤っぽい。


脱皮して成長する度に通称「みぞれ」の通り、体じゅうに金色の点々がたくさん出てきました。
右の写真の、腹節の真ん中を通る黄色っぽい六つの点。
これは腹肢(遊泳脚)の付け根付近にある模様が背中側から透けて見えているもの。
これはミナミ、ヌカには見られない特徴です。見分けに使えるかもしれません。

暗い状態だと白点がよく目立ちます。

参照⇒【おなじみの通称“ミゾレヌマエビ”の特徴

 

2005/07/15

 

参照リンク

市販のミゾレヌマエビはヌマエビ南部群
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi2.html
商品名“ミゾレヌマエビ”はヌマエビ南部群である事が眼上棘で確認されています。

対馬のヌマエビ南部群
http://homepage3.nifty.com/sencyo/ebi/T1zoea.html
こちらも眼上棘で確認済み

 

 

※追記(2007・03・25)
ヌマエビ大卵型、ヌマエビ小卵型、ヌカエビ、ヌマエビ南部群と、
ヌマエビ属に混乱した印象がありましたが、
遺伝学的な分類がなされているようで、
すでにスッキリしていたようです。
⇒【ヌマエビ・ヌカエビの新事情


2005/07/20 更新
2007/05/31 更新

本当のミゾレヌマエビの模様の特徴はこちら⇒【ミゾレヌマエビの模様の特徴2007・11・06追記


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