※追記1(2007・06・26)
本物のミゾレヌマエビも採集して来ました。
【蝦ギャラリー】のミゾレヌマエビの項目を参考にしてみて下さい。
見慣れないエビと思われるかもしれませんが、
それもそのはず。アクア業界発信のエビ情報にはまず載りません。
※追記2(2007・06・26)
ヌマエビ属に関しては、
ミゾレヌマエビとして売られる「ヌマエビ南部群」(ヌマエビ小卵型)と、
ヌカエビとヌマエビ大卵型を合わせた「ヌマエビ北部-中部群」の2種に分類されていくことになりそうです。
・ミゾレヌマエビとして売られる透明度の高いヌマエビ⇒「ヌマエビ南部群」
・目が離れた透明度の低いヌマエビ⇒「ヌマエビ北部-中部群」となります。
詳しくは⇒【ヌマエビ・ヌカエビの新事情】
おなじみの通称“ミゾレヌマエビ”の特徴
旧来から“ミゾレヌマエビ”として販売されていて、
かなり御馴染みとなっているヌマエビの一群があるようです。
ヌマエビ(南部群)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~niwasaki/department/kyamerusyurinnpu.htm【エビのデパート】
最下段の<参考画像>の先に正式名称が紹介されています。
※残念ながらそれ以上の情報はWeb上に見当たりませんでした。
雑誌のエビ特集でも普通に“ミゾレヌマエビ”として紹介されていますから、
かなりの定着度に思えます。
ヌマエビ(Paratya compressa compressa)には変わりないのでしょうけれど、
別種として販売されてきたくらいですから、
その安定した形態は、私が見たヌマエビ・ヌカエビとも異なる印象。
ヌマエビとヌカエビは外観から識別するのは困難と云われていますが、
このヌマエビの一群に関しては、別種としての扱いを受けるほどの違いを感じます。
通称“ミゾレヌマエビ”。(以下、”南部群”)
これは採集個体ですが、ペットショップ、熱帯魚店などで“ミゾレヌマエビ”や“キャメルシュリンプ”
として売られているエビと同じ種に思えます。
旧来から安定した形態で流通量も多く、おなじみなエビでしたが、
本当のミゾレヌマエビではないようです。
左側の個体には、腰に“帯”が巻いていない。(未成熟なのか?あるいは本物?)
異常に細身なエビなので、体型だけでもヌカ・ヌマと見分けられる場合もありそう。
ヌカエビは多数飼っているので、とても亜種レベルには見えません。
参照⇒【ミゾレヌマエビ・ギャラリー01】
参照⇒【ヌカエビ・ギャラリー】
ヌマエビ南部群(通称・ミゾレヌマエビ)の見た目の特徴など
(★の数は特徴的な度数。★★★★★が最も特徴的な部分)
体の透明度が高い・・・・・★★★
・今まで飼ったエビ中で1の透明感。普通のヌマエビ・ヌカエビは体表全体に色素胞が多く、透明度がやや低め。
地味ではなく、やや可憐な印象・・・・・★★★
・南部群は赤褐色の斑点と、黄色または白色の点によって彩色されていて、
透明感とプラスされて綺麗な感じがする。
・ヌマエビは色素胞に覆われていて、青黒い・灰色っぽい、薄茶色など、やや地味な印象が強い。
(若いヌカエビにも透明度の高いものは居ますが)
胸や手足に黄白色の星が散在・・・・・★★★
・星の大きさが一等星。今まで見たヌマエビにはあっても五等星程度でやや不規則な印象。
体に丸い白点がやや規則的にちりばめられ、星座のよう。
腹節の下側の腹肢の付け根に入る黄点も6個並ぶのが目立つ。
胴長・八頭身のスレンダー体型・・・・・★★★★
・他のエビには考えられないほど、不自然に胴が長い場合がある。
特に♂と思われる個体の腹節が長〜い。
腰の曲がりが強い・・・・・★★
・ヌマエビも曲がっているが、スレンダーな分、南部群の方が目立つ。
・別名の「キャメルシュリンプ」は、このコブからラクダ(camel)を連想したものと思われる。
腰の出っ張りが強い。
頭胸甲の側面下側に筆で書いたような赤褐色の模様が散在・・・・・★★★★
模様の色彩構成が「赤褐色」を主に、あとは「黄色」だけで出来ている。青味は微塵もない。
腹節の付け根に黄色い点が6個並ぶ・・・・・★★★★★
・腹節下側が、褐色の帯の上に6個の黄点という目立つ配色。
「赤黄赤黄・・・」と交互に一列になっているのが、背中からも透けて見える。
腹節の赤褐色の帯の上に一直線に並ぶ六個の星。
ウェブ上の南部群らしい画像にも、まずこの六連星がある。
若い個体に限定の模様かとも思いましたが、
このエビは採集してから、もう一年半経過した個体。
追記(2005・08・05)
六連星を持つヌカエビの写真を発見。up!2005/08/05追記
http://bakushokushrimp.ddo.jp/bee/bee11.htm
流通名の“ミゾレヌマエビ”にヌカエビも含まれている可能性も有りか?
※抱卵している個体には見られません。
その個体のみ、移入した流通名の“ミゾレ(ヌマエビ南部群)”なのか?
腰の最上部とその前の二ヵ所に、明暗二色の帯が巻く・・・・・★★★
・腰の一番高い部分(第三腹節後縁)にある帯がよく目立つ。その前の一本目は長さが短い。(上の写真参照)
・南部群には透明な体に鮮明に巻く。ヌマエビ・ヌカエビにもあるが不透明な体に不鮮明に巻く。
(淡水エビにはよく見る帯ですが・・・)
第一触角の上側二本が赤っぽい・・・・・★★★★
・付け根側半分のやや太い部分が赤っぽい。
なかなかダンディーな赤ひげ
脚が長く、蟹股風で、専有面積が広い・・・・・★★
ヌカエビより高水温に強かった(30℃くらいなら平気)・・・・・★★★
脱走名人・・・・・★★
・ヌカエビに脱走が見られない程度でも多発。高水温に水質悪化が重なると干しエビ率高い。
華奢な印象の割りに、案外長生き(一年半経った現在も健在)・・・・・★★
通称“ミゾレヌマエビ”の画像があるページ
http://www9.ocn.ne.jp/~ebi-505/newpage24.htm(♂)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~niwasaki/mizore2.htm(複数個体)
http://umigakikoeru.hp.infoseek.co.jp/toriaezu.htm(透明な♂)
http://www3.inforyoma.or.jp/breedingcompany/untitled1_027.htm(大きな写真)
名前と見た目がこれほどバッチリな組み合わせもない。
南部群の中から、さらに白点の多い個体を選ってあるのかも。
餌用モエビの中にも含まれている?
ヌマエビ南部群と思えるヌマエビの画像があるページ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~palaemon/atyidae.htm【こうらもん】
※本物ミゾレヌマエビや、ヒメヌマエビの写真もあり。
http://www2.fish-u.ac.jp/LAIZ/topics/tansui/tansui1.html
体中、満天の星ですが、普通に「ヌマエビ小卵型」(^^;。
じつは、南部群に限らず、白点が多ければ“ミゾレヌマエビ”なのかも。
※本物ミゾレヌマエビ、ヒメヌマエビの写真もあり。
http://www.interq.or.jp/jazz/rhinoda/aqua/ebi2.html
ここで“ミゾレヌマエビ”とされているエビとほぼ同質。
私も、おなじみのミゾレは、このエビでした。
別ページに“ヌマエビ”の写真もあります。
飼育感や特徴が違うという記述も。(2005・08・22リンク追加)
ヌマエビ南部群と思えるヌマエビの額角・眼上棘
http://www7.plala.or.jp/uni2/awajiikimono/ebi.tansui.htm(淡路島産、おそらく♂)
ここで「ヌマエビ」とされている個体と、ほぼ100%同一な容姿。
頭部周辺の写真もあるのが非常に有り難い。
写真を拡大したところ、眼窟の上に眼上棘を発見。
(模様に溶けて見難いので、見間違いかも知れませんが)
眼上棘があればヌマエビ属だそうですから、ヌマエビかヌカエビに絞られ、
眼の後方の頭の上にも棘があるのでヌマエビとなりそうです。
※とても額角が短いのが目立ちます。額角にも赤いミゾレ模様がたくさんあって綺麗。
2005/07/21 岩
おなじみの通称“ミゾレヌマエビ”の特徴
ミゾレヌマエビとヌマエビの見分け方(模様の規則性から見た見分け)2006/02/26追加
※あくまで個人的な印象に基づく識別基準です。参考程度にお考え下さい。
(ただの“ヌマエビ”の特徴を列記しただけである可能性も(^^;)
※ヌマエビに関しては、ウェブ・本・雑誌の写真、
及び亜種のヌカエビからの類推になっています。
【総合目次へ戻る】