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ヌカエビ・ギャラリー・7(其の三)
大きくなった若エビ、成エビ



プレコ用の飼料を食べるヌカエビの若エビ。
食べた餌の色がそのまま腸管に反映されるので、
食べているのかどうかが一目で分かります。
ここまで育てば心配は要りません。


もう充分に大きくなって成エビになっています。
数が多いため、卵巣の発達は見られません。
三匹にまで減少してしまったヌカエビも、
これでまた一安心です。

さて、ヌカエビとして紹介してきました、このエビ達ですが、
遺伝学的に見ると、ヌマエビ北部-中部群の一地域集団という位置付けになるようです。

ヌマエビ・ヌカエビに関しては、
額角上に眼窟より後方にも歯があるかないかで「ヌマエビ」「ヌカエビ」という二種類に分ける
という形態的な違いから見た分類方法がありました。
しかし生息地域については、ヌカエビを「ヌマエビ」に含めて
北海道を除く日本全土に分布するとされる状態もあり、
さらに、ヌマエビには小卵型と大卵型(ヌカエビも大卵型に含まれる)があって、
“ミゾレヌマエビ”の名で観賞魚店で販売されるヌマエビ南部群という安定した一群もある
という非常に分かりにくい状態でした。

そして遺伝子を比較した研究から、
「ヌマエビ大卵型」と「ヌカエビ(中卵型)」が遺伝子的に近い集団で、ヌマエビ北部-中部群とされ、
「ヌマエビ小卵型」がヌマエビ南部群として、かなり遠い集団である事が分かったようです。

今後、ヌカエビという亜種名が消えるのか、別称になるのかは分かりませんが、
せっかく馴染んできた名称なので、障害のないような表記で使っていきたいと思います。

参照⇒【ヌマエビ・ヌカエビの新事情

ヌカエビの詳細は⇒こちら

 

2007/03/25 


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