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市販ミナミヌマエビ(シナヌマエビ類のミックス)の子孫と、
レッドチェリーシュリンプとの交雑種F2



「アクアリウム的ミナミヌマエビ(シナヌマエビ各種)」の雑種と思われるエビと、
レッドチェリーとの間に生まれた子供達から、さらに生まれた孫の中に、
当然のように赤い個体が生まれました。
大きくなっていく過程で、特に赤い色が褪色することはないようです。
なんとなく前側角部を見てビックリ。
光の加減かもしれませんが、鋭く尖った棘があるように見えます。
(もうすこし大きくなったら、もっとよく確認しておきます)


随分としっかり前側角部棘が生えているように見えます。

レッドチェリーシュリンプ(おそらく台湾産シナヌマエビの一種の赤色変異)には
この棘は無いようです。
今のところ、この部分に棘が生えた画像等は見た事がありません。
我が家の“ミナミ”は、中国・台湾・韓国あたりのシナヌマエビ類の雑種と思われ、
額角の長さがまちまちで、比較的多くの個体に前側角部に棘が存在していました。
その前側角部を持つ遺伝子がここに反映された様です。

前のページで、
“前側角部に棘のあるレッドチェリーになるのかも”
と書いていたことが、予想よりも顕著に発現しているように見えます。

交雑するまでの過程はこちら⇒【“ミナミヌマエビ”とレッドチェリーシュリンプの交雑実験

 

2006・10・06 



こちらが大きくなった状態です。
上の写真の個体と同一個体かどうかは分かりません。
見た目には、やや色の薄いレッドチェリーのメスといった感じです。
頭胸甲の上側のふくらんだ感じなどは
こちらにある個体のメスの子孫なのかなと思わせるものがあります。


前側角部を見てみると、確実に棘がありました。
第二触角鱗片の付け根にある棘も随分と長く鋭い印象。
レッドチェリーシュリンプには前側角部に明確な棘を持つものを見た印象がありません。
「角かな?棘かな?」という微妙な個体は居ますが、
鋭さや長さが「棘!」と一瞬で判断できる個体は居ず、
拡大すれば「無くもないかも」な個体が少数居る程度で、ほとんどが丸い角部です。
参照⇒【レッドチェリーシュリンプの頭部
それに対して、この個体では、しっかり棘が見えます。
(あくまでここまで大きく拡大した場合ですが・・・肉眼やルーペでは確認はむずかしいかも)


“アルジーライムシュリンプ”という販売名のシナヌマエビ類の一種と思われるエビには
前側角部にハッキリと棘がある個体があるようなので(拡大せずとも分かるレベル)、
シナヌマエビの中にも前側角部に明確な棘がある個体は存在しそうです。
このエビの前側角部棘も日本産ミナミヌマエビとの交雑で出来たというよりも、
そのような棘を持つ中国の地域種が“ミナミヌマエビ”として販売水槽に含まれ、
各亜種雑多の“商品名ミナミヌマエビ”を購入させられただけかもしれません。

アクアリウム的に“ミナミヌマエビ”で市販される各種シナヌマエビの中で、
前側角部に棘のあるタイプと棘の無いタイプが交雑できる場合があるのは間違いないです。
ただ、それ以前にどれくらい混ざっているのかなどが一切分からないので
この辺りは追究しても、あまり意味はないですね。
レッドチェリーと市販の偽ミナミを同一水槽で飼うのは、あまりお薦めではない事は分かりました。

 

2007・05・06 


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