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旧ヌマエビ大卵型が見られるページ

1994年のヌマエビ属の新しい分類の研究発表によって、
ヌマエビ大卵型はヌマエビ北部−中部群の一地域個体群となり、
その後、2007年に正式にヌカエビとなったようです。頭に棘のある西日本のヌカエビです。
※「額角でしか見分けられない。模様や色彩は参考にならない」に従っていると永久に見分けられません。
※模様を見れば見分けは簡単ですし、中卵以上の淡水繁殖か小卵の降海型かを考えても容易。
額角の棘への比重の掛け方の異常さが生んだような間違いであって、
俯瞰して、総合的な判断をしていれば、元々混乱する余地が有ったとは思えない差を感じるものです。
※“出眼波裏富士真水苔食い蝦”くらいに呼ばないと、なかなか混乱は消えない印象。


◆ヌカエビ(旧ヌマエビ北部-中部群)琵琶湖型


◆滋賀県
http://masa-hobby.blog.eonet.jp/dourakuninzya/2010/07/post-7845.html
http://masa-hobby.blog.eonet.jp/dourakuninzya/2010/07/post-61c2.html
野洲川・淀川水系


◆東海型 愛知県
http://www.geocities.jp/tansuigyo_ofi_kke/KoukakuNukaebi.html

愛知県?
http://aquavision.blog102.fc2.com/blog-entry-64.html
http://aquavision.blog102.fc2.com/blog-entry-16.html
http://aquavision.blog102.fc2.com/blog-entry-45.html
http://aquavision.blog102.fc2.com/blog-entry-118.html
http://aquavision.blog102.fc2.com/blog-entry-49.html


◆三重県
http://www.sea.pref.mie.jp/cgi/research/ikimono.cgi?page=list&word=%83k&area=mm
新ヌカエビ
本物ミゾレヌマエビ
の2種が入っているよう。

◆亀山市
http://www.ztv.ne.jp/takuji/j-moeb.htm
地味な離れ眼

 


◆京都府 深泥池
http://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/bio/db/cru0003.html
模様的には新ヌカエビ。
現在は発見されていない印象⇒【「ヌマエビ」のまま消滅していきそうなヌカエビ

 


◆岡山県?
http://nyankoaquarium.blog116.fc2.com/blog-category-10.html


◆九州
http://kawabito009.blog68.fc2.com/blog-entry-181.html
http://kawabito009.blog68.fc2.com/blog-entry-182.html


ごく普通に、見た目の色彩や模様の違い、産卵形態の違いを見れば、
混乱する事はありません。
「額角だけだ!」「模様や色彩は使えん!」をやっていたら、永久に混沌のまま。
(しかも、勘違いが起源だったりするので最悪ですね)

ヌマエビ(商品名のミゾレヌマエビ)
  
  
アクアリストには“ミゾレヌマエビ”として御なじみの綺麗なエビ。
胸横に「ミ」な斜め線。雄はUFOが墜落して行くような模様。
眼はほぼ真横に生えている。しかし、ヌカエビほどまで離れない。
小卵型で、ゾエアの発育には海水が必要なタイプ。
名前は沼蝦でも、止水となっている沼には居ない。
ヤマトヌマエビと混穫されるほど上流や流れが好きなよう。

ミゾレヌマエビ(本物ですが、まず自分の名前で呼ばれない)
   
   
涙のような模様が独特。胸の横の撥ね上がり模様、♀の抱卵部分の「〜〜〜〜」でも容易。
眼が斜め前を向いている。
小卵型で、ゾエアの発育には海水が必要。下流域が好きなよう。
名前の由来となった細かい白点は、飼育していると消えるのが普通。
消えにくくて白点が大きく目立つ上記のヌマエビが“ミゾレヌマエビ”と呼ばれて売られる。

ヌカエビ(波裏富士模様を持つ地味なエビ)
  
  
スジエビのような真横の離れ目と、胸の横の波裏富士模様が特徴。参照⇒ヌカエビの見分け方
「ハサミ脚が落ちて、模様が薄くなったスジエビの子供」と呼ばれる事が多い。
純淡水繁殖。
完全な大卵型の直接発生ではないので、幾分のゾエア期間が有り、
孵った幼生が浮遊するので、「小卵型で海水が必要」と誤解されているのが普通。
額角上に、頭の後ろまで棘が並ぶ個体や、つるつるハゲ頭な個体などが居る。
西日本の個体群ほど棘が多い傾向が有り、かつては“ヌマエビ大卵型”と呼ばれていた。
南西の端を除く本州全域に分布すると見られる。
最近は、九州からの報告もあるようで、
ヌマエビとされていた個体群の再考で分布域はさらに南に広がる予想有り。

 

2010/06/26 


2011/04/18 更新


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