ミナミヌマエビ・ギャラリー07
過剰交接



脱皮後の大きな雌に群がるミナミヌマエビの雄達。
大卵型のカワリヌマエビ属のヌマエビ類には、どうも交接が過剰になる傾向があって、
個体数が増えると、どんどん雌の犠牲が多くなっていくのが困りもの。
一番下の雄の背中には貯精嚢と思われる白っぽい部分が見えます。
雄は精巣が発達し過ぎると、一日中雌を探して泳ぎ回るようになります。
栄養価の高い食生活を送らせると、精巣の発達も良くなり、
膨圧が高まって、性衝動も高まり過ぎてしまうのかもしれません。


一対一では雌に大きなダメージを与える事はありませんが、
これだけ集まってしまうと、交接に頓挫した雄が“ツマツマ”。
おそらく雌は出血多量で死亡⇒共食いという経過になるものと思います。
放っておくと毎日のように雌が共食いされてしまいます。
“抱卵の舞”が“生贄の踊り”に見えてきたら、人道的支援?が必要。


群がっている周りにザリガニの餌を落としてみました。
普段はすぐ跳び付くのに、全く無視。
これ以上魅力的なものはこの世に無いといった勢いです。
このタイプの共食いの原因は“餌不足”ではないでしょう。

関連⇒CRSの交尾(交接)

関連⇒
エビの共食いについて

※ここで取り上げている“ミナミ”は、観賞魚店での購入もの(シナヌマエビ類のミックス)です。⇒【本当にミナミヌマエビ?

 

2004・08・12 


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