【総合目次に戻る】>【淡水エビの種類の見分け方・目次へ戻る】
ミゾレヌマエビとミナミヌマエビ(使っている写真はシナヌマエビ類の雑種ですが^^)
基本の模様が全然違うので、模様を見れば、殊更に難しいことはないと思います。
ミナミヌマエビは陸封種ですから、各地で少し模様が違うかもしれません。
外来シナヌマエビ類とも幾分違うかもしれませんが、どちらにも見られる特徴に重なった写真を選びました。
◆側面の模様の違い
「点画」と「線画」の違いといった感じでしょうか。重なる模様は特にありません。
九州では、かなり明確に分けられているような印象。
本州の南西部でも、普通に生息は重なっていますが、見分ける文化が薄いような感じがします。
「ブツエビ」という一言に埋もれている感じもあります。
青字が陸封(スジエビB型は降海種)
おおまかな区分け。
ミゾレヌマエビは、かなり生息範囲の広い普通種だと思います。
西日本の場合、
1.ミゾレヌマエビ
2.ヌマエビ
3.ヌカエビ(西日本のは、額角上の頭部にも鋸歯が並ぶ。旧ヌマエビ大卵型)
4.ミナミヌマエビ
5.ミナミヌマエビに類似したカワリヌマエビ属の外来種
いずれも額角が長く、頭の後ろまでギザギザが続くので、額角だけで見分ける場合は難しそうです。
◆背中のハの字の並びが違う
●ミナミヌマエビ系の場合
http://homepage1.nifty.com/~ayuayu/topics0528.html
淡水エビの先生もお薦め。これが一番簡単です。
トゲナシヌマエビにもありますが、「八」に近い印象。
ミゾレヌマエビの場合は真横に巻くだけで、斜めに「ハ」になりません。
●ミゾレヌマエビの腰の線模様は真横に巻く
ミゾレヌマエビの基本的な模様が揃っている個体。
腰の一本は真横で、ミナミヌマエビのように斜め後ろに流れません。
「ハ」ではなく、「−−」。
左右に垂れるだけで、斜め後ろに流れる事はありません。
●参照ヌマエビ
これは、観賞用として“ミゾレヌマエビ”と古くから呼ばれているヌマエビ(旧ヌマエビ南部群)。
ミゾレヌマエビと同じような腰の模様を持ちます。
胸の横の模様は全く違うので、本物と偽物の見分けは容易。
◆前側角部がトゲになる(ミナミヌマエビ系)
ミゾレヌマエビは丸いだけで、トゲはありません。
シナヌマエビの仲間には、トゲの無い種類もあるようですが、主に観賞用。
帰化している個体は、ほぼどれもトゲがある印象。
◆ミナミヌマエビ系の大型黒色個体
真っ黒で、背中が明色縦走帯になっても、白いクサビが目立ちます。
参照⇒ミゾレヌマエビの模様関係
参照⇒シナヌマエビの見分け方
参照⇒ミゾレヌマエビの見分け方
ミゾレヌマエビは、そもそも名前が実像に合ってませんし、ヌマエビに名前を取られていますし、
七変化エビなため、一種類とも思われていないので、結構、あっちこっちの種類に混ざっていそうです。
特に、ミナミヌマエビの雌とミゾレヌマエビの雌は区別され辛そうな気がします。
しかし、模様の傾向は全然違いますし、大型雌は模様が濃いので、見てみると面白いと思います。
←眼から流れる涙模様が印象的
←模様と隙間の位置関係に注目すると簡単
模様がよく出ている雌の個体同士では、かなり容易です。
ミゾレヌマエビ(商業的には紹介されない種類)
ヌマエビ(外肢か眼上棘を確認してみると良いです)
ヌカエビ(西日本にも生息します)
広義のミナミヌマエビ(関東・東北・北海道は中国産)
スジエビA型(テナガエビ科)
それぞれ胸の横の模様が違うので、種類の見分けは、さほど難しくはありません。
参照⇒【見分けおすすめサイト】
2010/12/18 岩
2010/12/20 更新
【総合目次に戻る】>【淡水エビの種類の見分け方・目次へ戻る】