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ロックシュリンプの飼い方〜目次
エビ専門サイトならではの、極めてシンプルで簡単に飼える飼育方法の紹介です。
当然ながら、「ロックシュリンプ中心」、
「ロックシュリンプだけ」、「ロックシュリンプのみ」、「ロックシュリンプ主役」ですので御注意下さい。
「ロックシュリンプを健康に大きく育てて、繁殖にもチャレンジしてみたい」といった、
ロックシュリンプの生活サイクル全てを観察したい方向きと思います。
(特に産卵は頻繁に行なわれるので、ゾエアの育成には、ぜひともチャレンジしてみて下さい)
「ロックシュリンプは混泳に向いている」とされていますが、「混泳させるのに向いている」の間違いでしょう(^^;。
競争力の無い最弱の生物ですから、他の混泳種には影響がないだけで、
混泳させられた側の身になって考えられた事はほとんどないのではないかと思います。
個人的には「混泳に最も向いていない混泳推奨魚種」という矛盾を強く感じます。
主役(=小型魚)に対しては無害でおとなしく、温和なだけ。
「ロックシュリンプにとっては・・・・」という視点では語られていません。
“おっとりしたプランクトン食なのに、プランクトンに目の無いすばしっこい小型魚との混泳に向いている”
平然と、こんな簡単な矛盾で語られているのです。
飼育開始から丸五年を経過し、現在六年目を更新中の雄です(2009/05/21現在)。
元々は小さな個体でしたが、立派な太い腕の雄になりました。
ロックシュリンプというと、
「手」にしか用がなく、本体は仕方なく飼うという方が圧倒的かと思いますが、
個人的には大きな本体こそが観賞対象と思います。
ロックシュリンプは寿命が相当に長い生き物と予測できます。
寿命については、まだ未知の世界ですが、
ヤマトヌマエビも6、7年はざらで、10年以上生きる場合があるそうですから、
同じか、それ以上生きても不思議はなさそうです。
この雄に関しては5年で老いた感じは全くありません。
食欲や脱皮周期(2ヶ月に一回)にも全く変化がなく、元気そのもの。
飼育丸5年を経過し、6年目を更新中の雌個体(2009/05/21現在)。
奥に居る雄と共に、特に目立った老いなどは感じません。
元々丈夫な生き物なので、確実な給餌で、さらに死亡率は下がります。
「プランクトンが発生していない環境では飼えない」ということはありません。
むしろ、最初からプランクトンを想定せずに飼育するのが当然と思います。
エサの部分に不確定要素が入っていたら、生き物はまともに飼えません。
“たぶん”や“きっと”は生き物飼育には御法度でしょう。
(窮乏している姿に癒されるというのも趣味が悪い気がします)
ロックシュリンプの新しい飼い方
白い斑点が多いタイプのメスの腹節部分。
比較的値段も安く、複数飼いが容易で、変わった模様を持つ個体も多いため、コレクション性も高いエビ。
不確実なプランクトンや浮遊物では多くの個体は養えません(笑)。
積極的に餌を与えてしまったほうが、確実な管理の元で、より幅広い飼育を楽しむ事が出来ます。
(このメスは飼育6年目を更新中。産卵頻度が多いため、体が大きくならないのが課題)
●●●ロックシュリンプに新しい価値を見出す●●●
不確定要素を排して、不安なく、楽に確実に飼う方法の紹介です。
不安定な部分が一切ありませんから、小型水槽でも楽に確実に飼えます。
シンプルな装置ですから実現性も高いですし、再現性も実証済みです(36cm水槽で3年以上を更新中)。
ただし、ロックシュリンプ専用水槽になってしまいます。
ロックシュリンプ最大の売りである「水流に手をかざす姿」も見られません。
(まあ、見ようと思えば、水流を当てるだけで、いつでも見られますが)
それでは、飽きてしまいそうですが、
これだけ大きな甲殻類です。
その存在感満点な姿で動いているだけで、充分に見応えがあります。
大型の甲殻類というと、カニやザリガニ、テナガエビに代表されるような
乱暴なイメージそのままの種類がほとんどなのですが、
このロックシュリンプはまったく違い、大きいのにおとなしいです。
複数飼いが出来、水質にもうるさくなく、高水温にも強く、
さらに餌やりも簡単とくれば、飼い易さでは他の大型甲殻類を大きく上回ります。
特に、共食いの心配のない大型甲殻類というのは、
なかなか他に例がないので、とても貴重な存在です。
餌の回りの良くなったロックシュリンプは、
オスなら、マックスサイズまで、あっという間に大きくなり、
メスならほぼ周年抱卵状態になります。
「見世物」から解放されて「生物」となった彼らは、
めざましい成長スピード、雄同士の闘争、メスをガッチリ守る生殖行動、
といった様々なドラマを見せてくれます。
主役として飼うのに充分な魅力のある、この生き物を、
水槽の添え物や、物陰に隠しておくのは勿体無い話です。
「ロックシュリンプ飼育」が新しい飼育ジャンルとなる時を期待してこれを記します。
脱皮直前の雌を追尾して歩く雄。
ヌマエビ類は“抱卵の舞”と呼ばれる不特定の雄との生殖行動が有名ですが、
ロックシュリンプの場合は、特定の雄(強い雄)に守られた一夫一婦の状態下で
雌が脱皮をし、交接をし、産卵を行ないます。
雄は、雌を独占する為に、他の雄と戦います。
この、雄の大きな太い脚は、その時の武器として発達してきたようです。
腰をかがめて産卵中のロックシュリンプの♀と、産卵が終わるまで付きっきりでガードする♂。
テナガエビに見られるものと同じような興味深い産卵行動が、共食いといった心配が一切ない状態で頻繁に観察できます。
このメスは産卵をほとんど途切れさせずに繰り返していました。
残念ながら3年11ヶ月で死んでしまいましたが、36cm水槽でも、この程度の飼育は出来ました。
水量が多くて、環境が安定した、もう少し大きな水槽なら、
もっともっと長生きするものと思います。
●餌やり奮戦記〜特異な採餌行動に惑わされずに、餌をたっぷり食べさせる
●ロックシュリンプ飼育あれこれ〜随時更新予定
●ロックシュリンプの疑問・珍問〜矛盾の宝庫・ロックシュリンプ〜
初歩的な矛盾がいっぱいのロックシュリンプの世界。
ロックシュリンプの常識として語られているものは、ことごとくアクアの非常識で出来ています。
ひとつひとつ考えてみると、たいへんに面白いです。
●飼育再開から四周年
方法論の検証も兼ねて飼育再開してみたところ、
丸四年の継続飼育を経ることができました。
(いつの間にやら7周年)UP!
●二枚貝の飼い方・リンク集
どうしてもプランクトンで飼いたい方は参考になされては如何でしょうか。
水や微生物を知る上でも勉強になると思います。
●あとがき
その他、【エビギャラリー】にも写真・解説が多数あります。
他の種類のエビも楽しんでみて下さい。
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2009/05/21 更新